むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 運動不足解消法

    また朝からうっすらと雪が積もっていました。こう寒いと、運動不足になります。私は、雨が降らない日は原則自転車通勤なのですが、さすがにさむくて心折れます。そこで、このところ気分を変えて歩いて通勤しています。ダウンジャケットを着てマフラーと手袋をしてリュックを担いで歩きます。片道約30分です。寒くないといえば嘘になりますが、自転車より全然楽です。寒いと思っても歩いているうちに温まってきます。車で行っても職場につくまで暖房は効きませんから、歩いていくのは結構いいとわかりました。運動不足の解消にもなります。ただ、通勤に30分かかるので、毎朝6時半には家を出ます。朝から結構慌ただしくなります。

    今朝ぐらい雪が積もっていると道も滑って危ないのではないかと思いましたが、案外大丈夫でした。歩行では、かなり積もっても大丈夫と思います。一方、自動車ですが、熊本市内では皆さんスタッドレスなどわざわざ履き替えないでしょうから、注意が必要です。急ハンドル、急停車などはスリップのもとです。慎重に運転しましょう。

    来院される皆さん、寒いと血圧が上がったりしています。この時期、朝早くに血圧が上がるのは仕方ないと思うかもしれませんが、それが危険です。仕方ないと思っている冬の高血圧で心筋梗塞や脳卒中を起こします。今の季節だからこそ、朝からも血圧が上がらないようきちんと管理が必要です。朝寒くても上がらないように、しかも昼は下がりすぎないようにするのが難しいところです。どのようにしてコントロールするかは専門医におまかせください。まずは寒さのせいだからと勝手に納得せずにご相談いただけたらと思います。

  • 雪とインフルエンザと

    日本全国的に寒波が襲っていますが、熊本市内でもまた雪がつもりましたね。前回よりは少なかったですが、クリニック前も1センチ位は積もりました。車でクリニックへ入ってくるには歩道の雪が滑って危ないかなと思い、朝からほうきでクリニック前の雪払いをしました。昼前にはほとんど溶けて、日差しは温かいのですが、一日ずっと寒かったですね。相変わらずインフルエンザの患者さんが多いですが、今はやっているインフルエンザB型は熱があまり上がらず、症状も軽く、念のため調べたらインフルエンザだったという場合が結構あります。胃腸炎症状(嘔吐や下痢)だけでもインフルエンザの可能性があります。こういう状況ですから、風邪引いたと思ったら、まずはインフルエンザだと思って行動した方がいいと思います。なまじ検査を受けて陰性だったから自分は大丈夫というのが一番いけません。翌日検査すれば陽性になることはしばしば見受けます。

    今はインフルエンザの治療薬があるので、殆どの場合それを処方します。しかし、この薬は発症してから48時間以内に開始しないと効かないということがわかっていますので、タイミングが大切です。ただ、個人的意見を言わせていただくなら、インフルエンザと確定しても、症状が軽い場合は抗インフルエンザ薬は必要ありません。薬を使う場合と使わない場合の解熱するまでの期間の差はたった1日です。つまり、1日早く治るかどうかの差しかありません。体力のある子どもや大人は本当は家で寝ていればいいのです。

    昔の人はそうやって治してきたので、免疫がついていますが、今の人達は何度インフルエンザにかかっても抗ウイルス薬であっという間に治療するため体の免疫力が鍛えられません。怠けて勝った戦には経験値が残りませんから、次のウイルスにまたすぐにかかってしまいます。そう考えると、体力のある若いうちはへたに薬を使わず自分の免疫を鍛えるつもりで家で我慢して寝ておくというのが一番ではないかと思うのです。

  • レセチェック

    毎月月初めにはレセプト(診療報酬)の書類のチェックがあります。1ヶ月分の診療内容をA4の用紙にプリントしたもので、診療行為や処方した薬に対して適切な傷病名がついているかとか、診療報酬の規則通りの請求ができているかをチェックするのです。今は、レセプトチェッカーというソフトも売られており、そういうソフトの力をかりて短時間に片付けることもできるそうですが、そうはいっても最終的には目で確認して仕上げをしないといけません。

    当院でも、ベテランの事務職員さんたちが細かくチェックしてくれていますが、それを私がもう一度全部見ます。A4用紙で積み上げれば10センチ以上あります。膨大な量のレセプトを、一枚一枚確認します。今月も、この土日に雪降る窓の外を見ながらレセチェックを行いました。土曜の夕方から初めて、日曜の夕方までかかりました。

    それ以外にも、週末にしかできない買い物などあれこれ済ませないといけない用事もあります。平日はクリニックと自宅の往復以外ほとんど何もする時間がありませんので、週末は忙しいのです。それにしても、寒い一日でした。寒いと免疫能が落ちます。体を暖かく保ちましょう。そして、暖房がきいた部屋は空気が乾燥します。乾燥した空気はウイルスを拡散します。風邪の予防は保温と加湿です。

  • 寒さに負けるな

    立春です。豆まきしましたか?昼の日差しは明るく、春の訪れを感じます。しかし、一旦日が暮れると寒いです。熊本は来週にかけて最高気温が2-3度くらいまでしか上がらないそうです。本当に寒いですね。世の中はまさに受験シーズンです。中高生のみなさん、がんばってください。寒さにまけるな。

    先日、当クリニックに受験生が来院しました。試験を前にして緊張して体調を崩したとのこと。試験本番までわずか4-5日しかなかったので、安定剤を使うのも調整が難しい。眠くなるほど効かせてしまっては本番でうまくいかないし、ゆっくりしか効かない薬を使っては本番に間に合わない。どういう薬で本番までのわすか数日で気分を安定させるか、結構考えました。そして、これで行こう!と処方を決めてお渡ししました。その結果、漢方薬と安定剤で本番はうまく行って、見事合格されました。おめでとう!

    こういうとき、漢方は案外即効性があります。しかも、あまり眠くならないので使いやすいです。子供さんの場合、漢方薬(粉薬)が飲めないと言われてしまうと治療の選択肢が限られてしまうので、治るものも治りません。昔から良薬口に苦しといいます。飲めないと言うのはただの甘えです。本当は、無理してでも飲ませるのは親の責任です。とはいえ、飲めないという子供さんには無理に漢方は処方しません。なんとか別の方法を考えますのでご安心ください。

     

  • 昼休みには何をする?

    当クリニックの昼休みは12時半から午後2時半までの2時間あります。昼食を食べるだけなら30分、ゆっくり休んでも1時間あればいいのでは?と思うかもしれませんね。実は、私は昼休みも休んではいないのです。5分ほどで弁当を食べたら、すぐに往診に出かけます。日によって違いますが、毎日2人から7-8人を訪問診療します。往診が終わってクリニックへ帰ってくるのが2時20分位になりますから、10分位休めばすぐに午後の診療です。訪問診療から帰ってきたときにすでに駐車場がいっぱいになっている時もあります。そういう場合は、午後の診療を10分ほど早めに開始することもあります。つまり、全く休み無しです。

    なぜそこまでして働くのか?別に借金を返すためとか、そういう切羽づまった話ではありません。わたしたち国立大学出の医師は医学部で一人前になるために一人あたり1億円ほどの税金をかけて養成されています。それは、文科省や厚労省から大学や附属病院への補助金として交付されているわけですが、間接的に我々の教育に使われているのです。それを思えば、健康で働ける我々の世代は、汗水たらして文句を言わず皆さんの役に立たなければいけません。それは恩返しでもあり、使命だと思います。

    そして、そういう休み無しで働くために必要なことは、自分の健康管理です。私たちドクターはめったに他の先生に診てもらうことはありませんから、自己管理あるのみです。食事に気を使い、適度な運動をし、ビタミンなどいいと思ったものを積極的に取ります。通勤や往診の際には事故にあって仕事ができなくなっては患者さんや職員全員に迷惑をかけるので、頑丈な車にしか乗りません(残念ながらベンツではありませんが)。そのように、日々プロ根性で働いているのです。

    先週日曜にあった郡市対抗女子駅伝の様子。私もマラソンに出たりしていましたが、クリニック経営者としては事故に遭ってはいけないという思いもあり、過酷なフルマラソンはやめました。最近はもっぱらウォーキングです。