むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 心疾患を減らすオリーブオイル

    夕方、いつものように健康番組を見ていたら、オリーブオイルが心疾患を減らすという話をしていました。オリーブオイルが健康にいいのはすでに周知のことですが、驚いたのは心疾患を4割減らすと言っていました。そんなに効くなら私たちが通常一生懸命採血して、コレステロールなどを測ってせっせと薬を飲んでもらっているのを遥かにしのぐだけの素晴らしい効果です。番組ではギリシャの長寿の島に取材に行っていましたが、食べているオリーブ油の量がすごかったです。モコミチのドバドバよりももっとすごいかけ方でした。産地ならではでしょう。番組で言っていたのは、必要摂取量は一日オリーブオイル60CC (大さじ4杯)以上です。日本人なら2−4杯でいいと言っていましたが、そんなの何の証拠もありません。やはり4杯は必要でしょう。私はその番組を見ながら、テーブルの上にはオリーブオイルを常備することにしました。味噌汁にでも納豆にでも何でもオリーブオイルをかければ大さじ4杯くらい簡単です。

    今日の番組ではないですが、もう一つオリーブオイルの効果をテレビで見たことがあります。それは、口臭を消す作用です。オリーブオイルを口に含んで口の中全体にまんべんなくまわして飲み込むだけです。口腔内の雑菌が激減するため、臭わなくなるようです。それまで、私は重曹で歯磨きをすると歯も白くなるし、口臭予防になるので実践していましたが、最近はオリーブオイルです。毎日スプーンいっぱいのオリーブオイルをくわえています。すでにこれで一日大さじ4杯のうち1杯がクリアです。

    話は変わりますが、番組で次の話題は骨折予防でした。カルシウムをとって、ビタミンDをとって運動もしているのに骨折する人がいる。なにが足りないのでしょう、という話です。つい先日私は骨折予防にはカルシウム、ビタミンD(日光)、運動、の他にコラーゲン(肉)、ビタミンK(納豆)が必要だと書きました。今日の番組では肉を食べるように言っていました。その理由は、コラーゲンではなく亜鉛と言っていました。骨を合成するために亜鉛が必要とのこと。理屈は違えど結果は同じ。肉は骨を強くするために必要です。魚ではだめみたいです。(ただし、魚にはDHA,EPAという健康にいい油を含むためできるだけたべたほうがいいです)

     

    当院前の熊本県立大グランド。

  • 立春

    温かい一日でした。立春とはよく言ったものです。季節がガラッと変わった感じです。私は台湾の漢方メーカーからもらったカレンダーを使っているのですが、ふと見ると台湾はなんと9連休です。先週末から今週末まで全部赤になったカレンダー!びっくりしました。春節です。年末年始の休みなんですね。それにしてもこんな真っ赤っ赤のカレンダーを見たら異様な感じですが、今年の日本の5月は同じことになりますから、大変です。医療機関も10連休したら世の中大混乱です。定期薬なら前後の日程でなんとかできるかもしれませんが、急患対応をすべて救急病院に任せてはパンクしてしまいます。

    おそらく当院も当番医などで自主的に明けるつもりですが、職員の人達は子供も学校が休みでしょうから子供を家において仕事に来るのが難しい家庭もあると思います。そうなると、我々女性ばかりの職場では無理に営業することも出来ません。困ったことです。

    ところで、今日みたいに暖かく日差しもキラキラと輝く日にはぜひ外を散歩してもらいたいと思います。私も昼休みに3キロほど歩きました。明るい陽に当たるとセロトニンという気分を安定させる脳内ホルモンが増加し、その後にセロトニンはメラトニンに変換されて睡眠を誘います。体内時計は光で調節されているのです。うつで気分が沈んでいる場合も光刺激でセロトニンが増えると気分が明るくなります。春はうつが治るチャンスです。

    クリニック近くの公園には早くも梅が咲いていました

  • 髪の毛を増やすには

    髪の毛を増やすのは中年以降の男性にとっては永遠のテーマです。昔ならひじきやわかめを食べるようにと言っていましたが、最近は、リアップ(増毛剤)とかプロペシア(男性用脱毛治療剤)などが有名です。こういった薬剤はある程度効果があり、学会も有効性を認めています。しかし、使ったことがある人はわかると思いますが、それほど有効でもありません。なかなか目に見える効果はありません。

    男性だけでなく女性も脱毛には敏感です。もしかしたら男性以上かもしれません。しかし、どのようにしたら髪が増えるのかはなかなかわかりません。育毛シャンプーとか育毛トニックとかいろいろありますが、何か一つ取り組めばいいという問題ではなさそうです。総合的なアプローチが必要だと思います。

    まず、ストレス。ストレスは脱毛の原因となります。次に栄養。ひじきや昆布、わかめなどはヨウ素を含むため、甲状腺機能と関連して育毛を促進するようです。もっと大切なのは髪の毛の材料。髪の毛はケラチンというタンパク質で出来ています。また、黒い色素はメラニンです。ケラチンもメラニンもアミノ酸が必要ですから、肉や魚をたくさん取る必要があります。そしてアミノ酸代謝に必要なのが、ビタミンB群とビオチン。毛根の細胞分裂と頭皮の潤いに大切なのがビタミンA、頭皮の血流に大切なのがビタミンEです。今私はこのように代謝と栄養を科学的に考える分子栄養学にハマっています。理解できたら実践あるのみです。

     

  • 大豆は発酵食がおすすめ

    私が診察時に勧めているビタミンやプロテインなどをしっかりとっていただいていると、体調はぐんぐん良くなります。日頃からの栄養がいかに大切かがわかります。プロテインは牛乳からヨーグルトを作った際にできるホエイを使ったホエイプロテインがおすすめです。大豆から作った大豆プロテイン(ソイプロテイン)もありますが、人の体に必要なアミノ酸を十分含んでいるのはやはり動物性(ホエイ)蛋白質です。ただ、更年期などの女性ホルモンが低下して症状が出ている場合は薬局から大豆プロテインを勧められることがあるかもしれません。大豆には女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンを含むからです。

    しかし私的には男女を問わずホエイプロテインをおすすめします。大豆は納豆や味噌など発酵させたものでとるのががいいと思います。古来から大豆は食べ過ぎると体に悪いので、あまり食べてはいけないものリストに入っています。それを食べられる形に加工したのが日本人の発酵技術です。納豆や味噌なら安全ですが、大量には食べませんよね。それくらいが安全なのです。

    味噌や納豆など発酵した大豆は体を温める性質ですが、豆乳や豆腐などは体を冷やします。豆腐はネギや生姜を添えて体を冷やさないようにして食べますね。マーボー豆腐も豆腐チゲも香辛料いっぱいで体は冷えないようにしています。豆乳はそういったことをしないで冷たくキュッと飲むことが多いと思います。冷え性の人は気をつけましょう。

     

  • 労働市場は売り手市場

    また、月初めでレセプトチェックが忙しい時期です。先月(1月)はインフルエンザの患者さんが多かったため、レセプト枚数が多く、チェックにも時間がかかります。今週末はそれにかかりっきりとなります。さて、来週2月4日からは、熊本電子ビジネス専門学校から医療事務の勉強をしている学生さんが実習に来ます。当院で3週間に渡って医療の現場を体験してもらうことになっています。受付や診察室で見かけたらよろしくおねがいします。若い学生さんですから、将来の金の卵です。大切に育てたいと思います。

    当院の通院患者さんからよく聞くのですが、どこの職場も人手不足が相当深刻なようです。これからの日本は更に人口が減って来ます。高齢者は増えて、若者が減りますから大変です。若い人を雇いたくても無理ですから、シルバー人材に期待するしかありません。それにしても、すでに若い人たちには相当な負担がかかっているようで、夜勤などをしてくれる人手不足は深刻です。シフトに入ってくれる人たちはかなり無理しているので、体を壊さないか心配です。先だっての国会では外国人労働者の受け入れを議論していましたが、タイムリミットはすぐです。

    特に介護現場などでは人がいないため、建物を作っても可動できないようなところがたくさんあります。よほど給料を上げれば人材も揃うのでしょうが、人件費にかけられる額は限度がありますから、厳しいです。私が患者さんにお話できるのは、いまは働き口は探せば結構あるということです。今の現場が嫌なら転職も割と簡単な時代です。売り手市場ですから、なんとかなります。そのあたりに希望を持って頑張っていきましょう。

    江津湖に沈む夕日