むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 夏休み明けに備えよう

    秋雨ですね。暑さは一段落ですが、今週末に夏休み最後なのでどこか出かけようと思っていたら、残念です。大人はお盆休み明けに仕事に行きたくないと5月病みたいになっていますが、子どもたちも夏休み明けの9月はじめは要注意です。子供のメンタルの不調はこの時期がピークです。夏休みの宿題が終わっていないとか、実力考査があるとか、9月に入っていきなりストレスが多いと思います。そうならないためには今のうちにしっかり備えるといいと思います。

    まず、宿題は全部終わらせて気持ちの余裕を持つこと。朝は寝坊しないできちんと起きて朝食もとること。夜は夜ふかししないできちんと寝ることです。生活リズムを正しておかないと、学校が始まっていきなり時差ボケを治そうとしてもきついばかりです。まだ1週間ありますから、今のうちに生活リズムを整えておけば心配ありませんよ。

    職場のストレスなどで会社を長期に休む方も同じです。2−3ヶ月会社を休むと、いよいよ復職というときに緊張してまた体調が悪くなることがしばしば見受けられます。そういうときも同じ対処です。まず、朝は会社に行くのと同じ時間に起きて、いつものようにご飯を食べたら図書館でもスポーツジムでもいいので家を出て時間を潰します。そうすることでリズムができます。復職の場合は完全復職の前に会社に行くだけ行って雰囲気だけ味わって帰るというリハビリも有効です。給料の出ていない休職中にそういう準備をしておくとその後がスムーズになります。

     

  • ペースメーカー患者の電磁波の注意点

    昨日、電磁波のことを書きましたが、もっとも注意が必要なのはペースメーカーを入れている患者さんです。ペースメーカーが誤作動すると大変なので、ペースメーカーを入れる際に、患者さんには電磁波の注意をします。バスなどのアナウンスで、ペースメーカー患者さんに配慮するため車内での通話はご遠慮ください、といいます。実際に、どのくらい電話があぶないかということはいろんな実験があります。例えば携帯電話。医療用のPHSは全く心配ありません。通常の携帯(スマホ)だと、ペースメーカーに50センチ以上近寄せないように指導します。かんたんに言えば、左胸にペースメーカーが入っている場合左耳には携帯を当てないことです、右耳にすると少し離れるので、許容されます。

    IHコンロは強力です。電源が入っているときは近寄らないようにします。手を伸ばして届かないくらい離れれば大丈夫だと言われています。最近の炊飯器もIHジャーになっており、強力な電磁波を発生します。炊飯中は近寄らないように。保温中も弱いながら電磁波を発生するので、注意が必要ですが、抱きかかえるほど接近しなければペースメーカーの誤作動はないと言われています。

    車のエンジンも注意が必要です。エンジンが掛かっているときは、エンジンルームを覗き込むような体勢にならないようにしてください。車内は電磁波がシールドされているらしいので、おそらく心配ないと思われます。最近のハイブリッド車はモーターが強い電磁波を発生しますが、走っている車のモーターには近づくことはないと思われるので、大丈夫でしょう。今日書いたのはペースメーカー患者さんに対する注意点ですが、私は自分でもこういう電磁波には気をつけています。長時間の暴露は健康を害するに違いないと思っています。

  • 露天風呂で体をアースする

    天地人という言葉があります。日本は開けた大地があまりありませんからピンとこないかもしれませんが、アメリカなどでは見渡す限り平たい大地がどこまでも広がり、その上には限りない空があります。わたしたちはその間にぽつんと立つ小さな人間です。最近は季節がおかしいのであまりないですが、以前は、お盆が明けた8月の後半は毎日のように夕立が来たものでした。この夕立を広い大地で見ると、空の雲と大地が雨の柱でつながって見えます。

    このような現象を見ると、天と地がつながった=アースしたと考えます。アースというのは英語で地球という意味ですが、電気製品についている電源と別のもう一つのコードのことです。物によってはコンセントが三股になっており、そのうち2つが電源で一つがアースとなっています。医療用機器はほとんどアースが付いています。感電を防ぐ安全機能としての意味合いと、心電図や脳波のような微細な電気信号を記録するには、環境から受ける電磁波が記録データにノイズを入れてしまうので、アースしてそういった電磁波の影響を消去するものです。

    わたしたちの住む環境は電磁波だらけです。特に危険なのはポケットに入れている携帯電話です。家のワイファイなどは弱いのですが、車のエンジンや電子レンジ、炊飯器、IHコンロなどからは強い電磁波が出ていて、わたしたちの体に影響を及ぼします。そこで、わたしたちも時々アースして電磁波を逃したほうがいいと思います。ただ、いつも靴下を履いて、ゴム底の靴を履いていては体に溜まった電気はアースできません。たまに裸足で大地に立つことが大切です。とはいえ、そんなことはめったにしないので、私が心がけているのは露天風呂です。濡れた足で大地に立つのはとても有効です。家庭菜園などで土に触るのも手からアースできるので、いいと思います。

     

  • 追っかけ漏れは治せる

    今週は秋雨前線で雨が多いみたいですね。暑さのピークは過ぎましたが、結構蒸し暑いです。頭痛や食欲不振等が起こりやすい季節です。暑いときは冷たいものが欲しくなりますが、冷たいもののとりすぎには注意しましょう。胃腸が冷えるのは万病の元です。

    古くからの知恵で、冷奴や冷やしそうめんなどにはおろししょうがが添えられています。しょうがはお腹を温めてくれるので、食材の冷たさを緩和してくれるのです。夏こそ生姜をたっぷり食べて健康に過ごしましょう。私は、しょうがをスライスしてピクルス用の酢につけています。毎日たくさん食べます。ちょうど寿司屋のガリみたいな感じになります。美味しいですよ。普通の酢につける場合は、はちみつなどで酸味を緩和すると美味しくできます。

    いつものように夕食時にTVを見ていたら、「教えてもらう前と後」という番組のエンディング直前で男性の排尿後の追っかけ漏れを治す方法を説明していました。排尿後に会陰部を手で押し上げることで尿道に溜まった尿を全部出すことができるというもの。この方法は以前こちらのブログに紹介したことがあります。間違いなく有効です。追っかけ漏れは、骨盤底筋の筋力低下(老化)です。実際、筋トレで改善します。

     

  • 心配しないで薬をのんで元気になってほしい

    お盆休み明けの週で混雑が予想されていましたが、やはり混みました。待ち時間をできるだけ少なくとは思っているのですが、数カ月ぶりに来る人や、遠方から時間をかけて来ておられる人を2−3分で終わるわけにも行きません。わざわざ来たかいがあったと思っていただきたいので時間がかかってしまいます。一見元気そうに見える人も、よくよく聞くと、明日は会社に行けそうもないという場合もあり、短時間の診察ではなかなか聞き出せない悩みもちょっと時間をかければ話していただけます。そこを聞き出せずに次から次へとこなしていくだけの外来診療ではいけないと思っています。

    そういう中で私が困ってしまうのが、せっかく出した薬を飲みませんでした、と言われるときです。安定剤や抗うつ薬などに抵抗があったので、飲まなかったと言われると、がっかりです。この2週間を無駄にしてしまった感じです。薬を使わず自力で過ごしてもたいして変わるはずもなく、20点くらいの毎日でしょう。薬を飲むのは嫌かもしれませんが、ちゃんと飲んでもらえば、今頃70点か80点くらいにはなっていたかもしれません。生活の質(QOL:クオリティー・オブ・ライフ)を上げることこそ大切だと思います。きつくて気分が沈んでいるけど、薬は飲みたくないから寝て過ごした、なんて、かぎられた人生を無駄に過ごしている気がします。薬で治るなら飲んでいいと思います。

    もちろん、薬を飲まずに自力で治ったという人がいないわけではありません。当院を受診される人の1−2割は薬を使わず治っていると思います。しかし、残りの8割位の人は薬を使ったおかげで元気になっていると思います。薬を飲んで元気になったら薬をやめればいいのです。当院では薬依存にならないよう漢方なども併用したりといろいろ工夫しているので、指示通り減薬すれば、やめられないという心配はないと思います。