むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ピンピンころりしたければ血圧やコレステロールはきちんと管理すべし

    毎週たけしの家庭の医学とか、芸能人の精密検査をして余命何年という番組があっていましたが、今年の3月で終了するそうです。ネタが尽きたのではないかというのが週刊誌のコメントです。先日も、芸能人の余命を大げさに短く言う番組があっていました。見ている人は誰もそれが本当だとは思わないでしょう。こういう番組は医療の現場でも逆効果です。私達が患者さんに真剣に健康指導しても、どうせ大げさに言っているだけだと思われかねないからです。

    今日も、そういう患者さんがいました。血圧もコレステロールもむちゃくちゃ高いのに全然積極的に治療を受け入れない。薬を出してもまともに飲んでくれない。まだ50代で若いのに、ころっと死ねるならいつ死んでもいいなんて言われる。

    私は、日頃の診療では血圧もコレステロールもそれほどうるさく指導はしません。ガイドラインで言う治療基準は製薬会社との絡みも十分考えられるからです。しかし、今日の患者さんには珍しく厳しくお話しました。ピンピンコロリしたいなら血圧、コレステロール、血糖はきちんと管理することです。放って置くと、10年か20年後に、脳卒中や心筋梗塞になり、それから先ずっと寝たきりで家族や介護施設のお世話になりますよ。今は医療が発達しているのでなかなかころっと死ぬことはありません。心筋梗塞や脳梗塞になると、救命に何百万というお金がかかります。なんとか助かったら1泊10万円の集中治療室で何日も過ごすなんてことがザラにみられる時代なのです。

     

    江津湖

  • 働き方改革とはこれでいいのか

    経営者セミナーに参加してきました。演者はメガネのヨネザワの米澤社長でした。生い立ちから現在に至るまでの苦労話、仕事に一生懸命に取り組むことの大切さを話されました。一代でこれだけの大企業にした社長さんのお話はとても勉強になります。講話の中で、働き方改革の話がありました。時短時短といって10の仕事を7しか働かなくなったら会社の売上が7割になる。当然給料も7割になるはずです。それでいいはずはありません。みんなが想像しているのは、残業をカットして10の仕事を7にしても、今まで通りの給料をもらいたい。そんなうまい話があるのでしょうか。もしあるとしたら、仕事の効率を14くらいにしないといけません(14x7=98)仕事の効率を想像以上にアップしないと今までどりの給料をもらえない計算です。

    国やマスコミは時短のことばかりいって、仕事効率を4割あげないといけないなんて誰も言いません。騙されているとしか言いようがありません。責任感のある人は、時短だから帰宅しろと言われても仕事は終わるはずもなく、書類を持って帰って家で仕事をしています。そうしないと終わらないからです。役所務めの人たちは国の方針で残業カットと言いながら仕事量は減るはずもなくとんでもなく苦しんでいます。また、国はサイドビジネスを推奨していますが、残業せずに帰宅したあと別の会社でバイトするなんて、かえって効率が悪い働き方になるのにおかしな話です。

    今のまま働き方改革が推進されれば国の力はますます衰退し外国には追いつけなくなります。日本総貧乏の時代に突入です。会社を起こして成長させようとしている人たちは死にものぐるいで働いています。時短してのんびり暮らしたいならそれもよし、死ぬほど働いてリッチになりたければそれもよい。そういう働き方の自由があってしかるべきだと感じました。ちなみに私は朝7時から夜7時まで12時間働いています。これまでも、これからも、です。

    神水 健軍川が江津湖に合流する付近

  • クレームせずに解決する

    年末から新聞を2紙にしました。一つは熊日、もう一つは日経です。熊日は地元のニュースが多いので、私達のようにクリニックをしているととても役立つ情報が満載です。かかりつけの患者さんが意外なことで活躍しているのを発見したりすると一日嬉しく過ごせます。しかし、問題なのは私のうちには熊日が朝6時半頃しか届かないことです。私は6時半に家を出ます。出勤に間に合わないときもありますが、新聞はクリニックの待合室に置くので、新聞が届くのをギリギリまで待ちます。しかし、とうとうしびれを切らしました。

    しかし、もし私が熊日に抗議の電話をしてもっと早く届けてくれないと困るといっても何の解決にもなりません。バイトの高校生(?)が怒られるだけでむしろ言うだけ気の毒です。そう、会社でも同じだと思います。部下にいろいろ仕事をたのんでもいつまで立っても上がってこない事があると思います。そういうときサボってるのかと思って活を入れると逆効果です。部下は仕事が遅くても彼らなりに一生懸命やっているのです。もしかしたら私たちの気づかないような大切なことに気がついてその対策をしてくれているのかもしれません。私にできることは、彼らを信頼して、それぞれにベストを尽くしてもらうことです。

    自分のわがままで、朝6時半に仕事に出るのでもっと早く新聞を読みたいという欲求は、もう一紙新聞を取ることでいとも簡単に解決しました。日経は朝5時には届いているので、私も今まで5時半起きだったのを5時おきに繰り上げて新聞を読み、充実した朝を過ごせるようになりました。ものは考えようです。そして、2紙取ることでクリニックの待合で新聞を読む人が増えたのも意外な結果でした。みなさんの待ち時間対策にもお役に立っていると思えば、熊日にクレームしないでむしろ良かったと思っています。

  • 正月は痛風が増える季節

    火曜の夜は、開業仲間でやっている内科の勉強会でした。今回のテーマは尿酸です。検診などで尿酸が高いと言われた方は結構いると思います。特に男性が多いそうです。尿酸が高いのを放って置くと痛風発作を起こします。多くの場合、足の親指の付け根が腫れ上がって歩けなくなります。通常ロキソニンなどの鎮痛剤だけでは痛みはおさまらず1週間以上かかります。

    当院では足が腫れて痛むという場合、院内で尿酸検査を行い、10分ちょっとで判定します。痛風であれば、専用の薬を処方するため、結構早い段階で歩けるところまで改善します。尿酸が高くないのに痛風に似た病態をとることがあり、偽痛風と呼びます。名前の通り偽物の痛風ですが、症状は殆ど同じです。偽痛風のほうが肩や手首など比較的大きい関節で炎症を起こします。治療法は痛みに関しては痛風発作と同じです。関節が腫れていたくなるので、整形外科を受診する人も多いのですが、痛風の専門は内科です。当院にも整形から紹介されてきます。

    正月はお酒をのんだり数の子を食べたりしますから、痛風が増える季節です。尿酸はアルコール、魚卵などで上がりやすいのです。しかし中にはお酒は飲まないのに尿酸が高いという人がいます。これは、体質です。尿酸は尿中に排泄されるのですが、そのスピードが遅い人がいるのです。そういう場合、尿酸を捨てるスピードを上げるタイプの治療薬があるので、それを使ったほうが治療がうまくいきます。当院でもそのような体質を考慮した治療を行っています。

    勉強会は夜遅くまであるのでマックで晩ご飯。夜マックは100円プラスでパテ(ミート)が二倍になります。写真はダブルチーズバーガーの夜マックなので4枚重ねです!美味い😋

  • 自分に投資する大切さ

    お笑いタレントのキングコング西野亮廣という人がYouTubeをしているのですが、たまたま見かけて、印象的だった話があります。お金の使い多々には、消費、浪費、投資の3つがある。消費は仕方ない。浪費はあまり興味ない。投資に関しては、自分に投資したい。自分が豚だとしたら、どんぐりを食べてイベリコ豚になりたい、と言っていました。面白い話です。

    別のところで聞いた話ですが、皆さんは子供の頃たくさんお金をかけてもらっていたことを覚えていますか?学費、塾、ピアノなどの習い事、おもちゃや自転車などなど、あげればきりがありません。単純に考えても毎月2−3万円は親から投資してもらっていたと思います。そう、それは投資です。別に、投資とはいえ子供が大きくなったときに倍にして返せというわけではありません。子供が将来豊かに幸せに暮らしてもらうために勉強や体力その他の能力を高めるためにお金を使ってくれているわけです。ところで、おとなになった皆さんは自分に投資していますか?

    子供の頃、塾に行ったりピアノを習ったりしていた金額を今の自分にかけていますか?聞くところ、サラリーマンの人は奥さんに給料を全部渡してそのうち3−4万を小遣いとしてもらうそうですね。それではほとんど食費で消えてしまいます。自分を成長させるための投資をしないと現状維持です。世の中が進んでいても自分が成長しなければ、取り残されます。飲み代にお金をかけるのではなく、勉強にお金をかけ続けないといけないと思います。そう、自分にどんぐりをあたえてイベリコ豚という自己ブランドを高める努力を怠ってはいけないというわけです。

     

    浮島神社