むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • コロナの不況を乗り切るヒント

    週末は博多に来ています。最近は毎月漢方の勉強会に参加するため博多に来るのですが、今回のコロナ騒ぎで勉強会はキャンセルになってしまいました。そこで、今回は特に用事はなかったのですが、博多はどうなっているのか視察目的で来てみました。私の定宿のドーミーイン博多祇園「御笠の湯」に泊まりました。日帰りでもよかったのですが、楽天トラベルで調べたらいつもは12000円のホテルが6000円です。なんと半額です。これはお得です。泊まらないと損です。

    来てみたら、いつもは中国人でガヤガヤしているホテルがシーンとしています。このホテルは大浴場があるのですが、5人くらいしかいませんでした。とにかく静かです。温泉に入って、サウナで汗を流して、最高に気持ちいい。そして、泊まったフロアには、無料のラウンジがあって、コーヒーやジュースが飲み放題。マッサージチェアもあるのですが、ほかに客がいないので使い放題。天国です。

    食事はお気に入りの博多駅ビル10Fにあるエルボラーチョというメキシカン。コロナの影響で短縮営業となっていましたが、大賑わいです。みんなコロナビールを飲んでいました(笑)。博多は昼は普通に賑わっていましたが、日が暮れると別の街のように人が減り、車もいなくなりました。やはりコロナの影響は大きいようです。そこでわかったのは、これから流行る店と流行らない店の二極化がどんどん進むだろうという事です。間違いありません。

    はやる店は、まず立地がいい事、個性的でほかに代わりのない魅力がある事、リーズナブルな価格である事、その店が好きだというファンが多い事、行けば楽しいしハッピーになれる事、などです。博多を駅前から中洲、天神、大名と1万歩以上歩き回って気づいた事です。病院経営でも同じだと確信しました。そのようなブランドイメージが確立すればアフターコロナの世でも生き残れるという事です。がんばりましょう!

  • 患者さん目線で考える

    昨日、今日とNY株式や東証はびっくりするくらい下げています。私は株をもっていないので、上げ下げは関係ないのですが、リーマンショックの時を思い出します。株式は実体経済を数ヶ月先取りしているといいます。したがって、今株式市場が大きく下げているということは今後実体経済が相当悪くなることを意味しています。リーマンショックの際は勤務医(雇われる身)だったので、能天気だったのですが、今は経営者として、10名のスタッフの生活を預かっているので世の中の経済の動向にはとても敏感です。

    そんな中、ありがたい事に今日もそうとう大勢の患者さんに来院いただきました。皆さん、新コロのことが気になっていると思うので、できるだけ待合ロビーでの滞在時間が長くならないように素早く診察しています。しかし、なかには身内を亡くして気を落として相談に来られるようなケースも有り、3分診療というわけには行かない場合があります。そういうときは、申し訳ないですが、お互い様の精神でご容赦ください。

    世の中はホワイトデーということもあり、夕方ケーキ屋さんに寄ったところ、サラリーマンのおじさんでごった返していました。私もレジに並んだのですが、なんと15人待ちでした。おしゃれなケーキ屋さんというのはレジが無茶苦茶とろいです。スーパーのようにさっさと支払って買うシステムになっていません。この様に、消費者としてレジに並ぶ経験は経営する際の学びになります。病院で言えば、診察が終わったらすぐ会計をしたいというのが心理です。当院は診察終了から会計までの時間はそうとう早いほうだと思います。熟練の受付事務さんのおかげです。自分の病院だと、患者の立場で受付、診察、会計の流れを実体験することがないので、なかなか改善ポイントが見えにくいのですが、できるだけ患者さん目線で流れをチェックし、改善していきたいと思います。

  • YouTubeはすばらしい!私にとっては宝物

    コロナ騒ぎから、私はほとんどTVを見ていません。朝5時半から6時までNHKのニュースと天気予報を見るだけです。それ以外TVはみません。これまでは食事中や晩酌中など何も見たいものがなくても漠然とTVをつけていましたが、その習慣が完全になくなりました。うちの子供は大学生で県外にいますが、実家に帰ってきても全くTVをつけません。すでにTVを見る習慣がないのです。時代の最先端はTVを見ない!です。TVは局の都合で番組の時間が決まっているし、見たくもないCMも入ってきます。完全に受け身です。

    では、TVを見ずに何をしているかと言えば、私の場合ずっとYouTubeをみています。YouTubePremiumという有料サービス(サブスク)にお金を払っているのでYouTubeでの広告は完全にカットされ、見放題です。これは素晴らしいサービスです。当たり前ですが、オンディマンドですから、TVと真逆です。自分で見たいと思う興味ある番組だけを選んでみることができるのです。おかげで、人生をいかに幸せに過ごすかとか、人を幸せにする方法とかをずっと勉強しています。新コロさんのおかげで随分勉強できました。感謝です。

    勉強して、実践してみると毎日が楽しく幸せなことが続きます。みんながコロナ怖いですねー病院は大変ですねーと言われますが、まったくなんてことありません。患者さんが受診を控えるので売上が減って心配はあるのですが、心はいたってハッピーです。時間に余裕があるのでたくさん勉強できます。YouTubeは本当に素晴らしいです。自分のアンテナをしっかり立てて情報の海から自分に必要なものを見つけてみてください。宝のような情報がどんどん手に入りますよ。

  • 私は今の仕事が天職です

    3.11、東日本大震災から9年です。あの日のことは鮮明に覚えています。当時私はNTT病院(今はくまもと森都総合病院)で働いていました。午後の外来で患者さんとのんびり話したりしていました。と、その時、病院のロビーにあるTVで地震の速報が入り、大騒ぎになりました。実はその日の夜に、NTT病院をやめてその年の4月から桜十字病院に異動する契約書にサインしました。大変な日に門出となりました。縁起が悪いかもと思いながらの転職でしたが、私の思い描いたとおり、桜十字病院ではたくさんの経験を積み、優秀なスタッフに恵まれて開業に必要なスキルを身につけることができました。

    今日は熊本の公立高校入試だったそうです。当院向かいの東稜高校でも入試があっていました。昼に往診に出かけようとしたらクリニック前にお迎えの車が大渋滞でした。ご苦労さま。みんな志望校に合格するといいですね。入試というのは人生の大きな分岐点です。ただし、合格すれば吉とは限りません。通ったのが第一志望でなくてもそこでの生活が充実し、いい友達に恵まれれば、一生の宝ですからどこに進学しようと心配いりません。

    昨日のブログで、資格を足かせにしてはいけないと書きました。私たち医者も国家資格ですから同じことです。せっかく頑張って医師免許をとったけど、医者は自分に向いていないという人が少なからずいます。そういう人は、厚生技官になったり保健所や県庁の保健・公衆衛生の仕事をする場合があります。基礎研究で一生学者として培養細胞や遺伝子の実験をする人もいます。その世界に入ったのはなにかの縁です。広く視野を持つことで自分に適した仕事がきっとあるはずです。資格を使わなくてもそこで出会った友人や恩師との縁を大切にすれば道は開けるでしょう。私の場合は、毎日大勢の患者さんに来ていただいて「おかげさまで元気になりました」といっていただけることが何より幸せです。このコロナ不況の中、今日も大勢の患者さんに来ていただいて、逆に私のほうが勇気と元気をいただきました。もらった元気は真心を込めて100%患者さんにお返しします。皆さんに健康で幸せになっていただきたい、これが当院の経営理念のその1です。

  • 資格をを足かせにしてはいけない

    職場のストレスで急に仕事にいけなくなったと言って来院される方が後を絶えません。しばらく休職して元気になって復職する人もいれば、結局辞めてしまう人もいます。感覚的には五分五分です。パートの人とか、派遣の人などは案外かんたんに退職して翌月には次の仕事についています。転職が必ず成功するわけではないのですが、職場の上司の顔を見ただけで気分が悪い、などと言いながら何ヶ月も退職もせず復職もしないで悩んでいる人より、よほどいさぎよいと思います。なかでも資格を持っている人はその資格にこだわるので、転職がうまくいきません。うまく行かなくしているのは、せっかくとった資格を使った仕事をしようという自分の思い込みや勝手に決めた足かせのせいです。

    いちばんどうしようもないのが学校の先生(特に公立校の先生)です。仕事で鬱になってもずっと学校の先生にこだわります。転勤(転校)したくても、校長先生とか教育委員会に権限があるので自分の思うように異動できないのです。実力さえあれば私立校に転職するもよし、塾を開業するもよし、YouTubeでカリスマ先生として授業をネット配信するもよし。学校関係でなくても普通にサラリーマンに転職するてもあります。それができないのは資格を持っているという足かせのせいです、本来は資格というのは足かせではなく、その人の人生を豊かにするアイテムの一つのはずです。そこを、勘違いしている人がいかに多いことか。

    看護師や介護士さんも資格があれば今の時代引く手あまたですが、どこに行ってもうまく仕事ができない人がいます。それは、職場が悪いのではなく、その仕事がその人の天職ではない(向いていない)可能性があります。占い師ではないですから、診察の際に「あなたにその仕事はあってないよ」とはなかなか言えません。しかし、そう思うことはしばしばです。人生、寝ている時間を引いたらほとんどの時間を職場で過ごします。その仕事が自分に向いていない、楽しくない、憂鬱だ、というのなら、大切な人生にとって大変な無駄です。もっと自分の情熱を傾けられる仕事がないか、よーく考えてみたらどうかと思うのです。世の中には自分が知らない仕事が山のようにあるんです。