むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • おもしろドラマ見つけた!

    アマゾン・プライムビデオでGO・BACK夫婦という韓国ドラマを見始めました。最近、たて続けにいくつものドラマを見ていますが、これは面白いです!韓国の製薬会社に務めるMRさんとその奥さんの話。MRさんは毎晩病院の院長と付き合いで飲みに出て辛いサラリーマン生活。奥さんは子育てで夫が毎晩飲み歩いているので疲労と怒りが頂点。いよいよ堪忍袋の緒が切れて離婚するところから始まります。面白いのは、この二人が離婚後タイムスリップして大学生時代に戻るのですが、離婚したときまでの人生経験と記憶をもったまま大学生になる。二人は同じ大学に通う同級生でした。

    社会人になり辛いこと、楽しいことを経験したあとに大学生になると、友人たちの悩みが子供っぽく、たいした悩みではないと感じます。人生を語り、友人たちにアドバイスします。また、自分が大学生時代勇気を持てず行動できなかったあれこれも、経験を積んだいま、積極的に動けます。若い自分の未熟な大学生時代、うまく立ち居振る舞いできなかったのが嘘みたいです。まだ、このドラマを見始めたばかりで、どのようにストーリーが展開するのかわかりませんが、自分の大学生時代を振り返って、いまだったらこうしたかな、ああはしなかったかなというような人生の岐路の選択を考えると、とても面白いです。

    このドラマが面白いのは、夫婦ともタイムスリップして、同じ大学生活に戻ったので、この人と恋したら地獄のような夫婦生活が待っている、絶対近寄らないぞ、と心に誓っているのに、相手のことが気になってしまう。そして、タイムスリップ前にいたはずのかわいいわが子のことを思い出しては涙する。果たしてこの二人はやり直した人生でまた夫婦になるのか?続きが楽しみです。今から見ます!

  • フードジャーを買いました

    先日、クリニックの待合においている日経ヘルスという雑誌を見ていて、目に止まった記事があります。それは、フードジャーを使ったヘルシー弁当。フードジャーとは広口の魔法瓶のことです。象印やサーモスなどの断熱効率の良いものがおすすめ。熱々のスープを朝から入れておくと、昼でも温かいスープが食べられます。記事によると、保温調理ができるので、米とお湯を入れておけばお粥ができると書いてありました。私は昨日書いたようにほぼ毎日冷食の唐揚げ3つくらいを食べているのですが、もっとヘルシーで温かい弁当がいいと思い、この記事に目が釘付けになりました。早速アマゾンで購入しました(私が買ったのは象印SW-HC45-NM)。

    昨日届いたので、今日からスープを弁当にしています。だし汁に舞茸、ズッキーニ、ソーセージなどを切って入れました。そばの実があったので、そのままスープの中に入れて保温したところ、昼には柔らかく食べごろのそば粥になっていました。美味しい。そして温かいので幸せな昼ごはん!ところが今日は午前の診察が多くて、昼ごはんを食べる時間は3分ほどしかなく、すぐに往診へ飛び出しました。

    フードジャー、優秀でした。朝からスープを作るとはいえ、最後まで調理はいりません。スープの塩気(塩梅)だけ整えておけば、野菜などは真空調理されるので完成する前にジャーに入れて蓋をして出来上がり。また楽しみが増えました。豆などを入れたミニストローネなんか、ヘルシーで腹持ちも良くていいのではないかと思います。

  • 血糖をあげない食事

    普段私は弁当を持参しています。小さなタッパーの弁当箱に冷食のブロッコリーと唐揚げを3つずつくらい入れてます。出勤前にレンジでチンすればすぐに完成です。タンパク質中心で、炭水化物は入れません。この昼食だと、午後の診療は全く眠くなりません。しかし、今日は昼に美味しいお弁当を頂いたのでそれを食べました。もちろんごはんも入っていました。頂いたものはきちんと食べます。お腹いっぱいになりました。そして、やっぱり眠くなりました。

    ごはんやパン、麺などは血糖が上がりますが、糖尿病でない人はその後急速に血糖が下がります。この血糖の変動が体に負担となります。できるだけ血糖の変動が少ない食事が大切です。同じ1膳のごはんをご飯を食べても血糖の変化は様々です。例えば、まずキャベツをボウル1杯食べてからご飯を食べれば血糖の上がりは抑えられます。ごはんにバターを混ぜてパダーごはんにしても血糖の上がりは抑えられます。舞茸を一緒に食べると血糖は驚くほど抑えられます。また、ごはんも白米でなく玄米だと消化に時間がかかり血糖が上がりません。

    つまり、大事なのはカロリーではなく、食べ方です。そして、食材としては、炭水化物でカロリーを取らず、蛋白と脂質(できればオリーブオイルや魚の油)でカロリーを取りましょう。そうすれば眠くならず、健康的な生活ができます。断食をすると体脂肪が燃えてケトン体が出てきますが、ケトン体は脳でエネルギーとなり、ブドウ糖より頭が冴えます。断食中に物事を悟る人がいますが、そういった効果かもしれません。

  • 知っているのとやってみるのは大きく違う

    私は韓国料理が好きで、しょっちゅう店に食べに行きます。それだけでは飽き足らず、家庭でもチゲなどを作って食べます。一方、最近ではスパイスカレーにもハマっており、楽天でインド料理屋さんからスパイスセットを買いました。スパイスカレーのレシピを本で調べると、チゲとかなり共通しています。そこで、チゲ鍋を半分食べて残りにターメリック、クミン、コリアンダーの3種のスパイスを足してみました。すると、見事な味変です。さっきまで韓国料理と思っていたのが、あっという間に本格的なスープカレーになりました。これは驚きです。初めチゲにじゃがいもなどを使っていれば、もっとカレーになったと思います。

    韓国ドラマを見ていると、よくインスタントラーメンを食べるシーンがあります。韓国料理でラーメンは定番です。日本でも辛ラーメンなどは有名ですね。そのラーメンを作るシーンを見ると、たまにインスタント麺を半分に割って鍋に入れたりしています。日本人はふつう割ったりしません。以前行ったことのある韓国料理屋さんで鍋料理を食べたシメに麺を頼んだら、なんとインスタント麺を席に持ってきてバリバリと割って投入していました。これは初めて見たときはカルチャーショックでした。

    しかし、割ってまずくなるわけでもなく、ちょっと短い麺もありますが、大した問題ではないことに気付かされます。そこまでは知っていたこと。そこで、実践ですが、家にあったインスタントラーメンを半分に割って、半分だけ作って食べてみました。何の問題もない!1食たべると食べすぎなら、ハーフというのはありだとわかりました。簡単にできる食べ過ぎ防止。割ってはいけないという思い込みを捨て、やってみることは大事です。頭であれこれ考える前に行動してみる!これはいろいろな人が成功の秘訣だといいます。

  • 治療よりも予防が大事

    認知症は生活習慣病の一つと考えられます。血圧、コレステロールなどのコントロール、血糖の管理、日頃の食生活、頭を使う生活、手先を動かす生活など総合的なものです。血圧やコレステロールの管理は脳梗塞の予防、脳の虚血(血流低下、酸素不足)を予防するために必須です。糖尿病も血管を悪くするのできちんと治療しないといけません。食生活では、脳のアミロイド蛋白の蓄積が認知症に関わっており、それを悪化させるのが精製した糖分です。脳から除去してくれるものとして知られているのがカレー粉の成分クルクミンです。毎日カレーを食べると脳に良いようです。また、シークワーサー(特に青い時期につんだもの)果汁も良いそうです。ココナッツオイルは中鎖脂肪酸ですが、糖質を制限しながらココナッツ油をとると血中のケトン体を増やします。ケトン体は脳のエネルギーとして有効なので、頭の回転が良くなるようです。卵の黄身に含まれる卵黄レシチンも頭にいい成分です。このように、食べたほうがいいもの、避けたほうがいいものとありますが、生活習慣として何十年も取り組まないと意味はありません。マイブームのように1−2ヶ月頑張っても効果は一過性です。とにかくいいと言われることを続けることです。

    頭や手を使う習慣も大事です。定年退職して家でボーと過ごすようになってボケてきたという話はよく聞きます。定年したら、趣味に打ち込むことです。手先を細かく動かす作業も頭を使うので、続けたいものです。認知症になってから、慌てて病院に来て、なにか薬をください、と言われても、ほとんど無駄です。認可されている認知症治療薬はありますが、十中八九効きません。何十年もかけて積み重ねた悪い生活習慣をたった一つの薬で治そうというのが甘いです。

    似たようなことが、糖尿病にも言えます。80歳を超えた頃に目がかすむからと眼科に行くと、糖尿が悪いからまずそっちを治してもらえ、と言われる患者さんが多いですが、その年で糖尿病性網膜症を起こしたというのは今始まったことでなく何十年も血糖の高い状態を放っておいた結果です。いまさら血糖管理を厳しくしても網膜症(視力)は戻りません。若いうちからきちんと管理することが大切です。