むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 漢方整形外科

    整形外科はたいてい手術したりリハビリしたり、関節にヒアルロン酸の注射をしたりという治療です。そういう中、福岡の「みやにし整形外科」では積極的に漢方薬を取り入れられているそうで、熊本に講演に来ていただきました。タイトルは「痛み止めに頼らない漢方整形外科」です。整形の分野は裾野が広く、整体、鍼灸、カイロプラクティスその他色々な病院以外の診療があります。それだけ患者さんが多いということと、標準的な整形外科的アプローチだけでは不十分だということだと思います。

    当院は内科クリニックですが、整形外科に行って治らなかった痛みの患者さんは多数来られます。そういう場合、私なりに考えて漢方を処方したり、鍼治療をしたり、電気(低周波治療器)なども併用します。特に針は整形疾患に有効だと思います。

    今日の講演会では、さすがに整形外科を専門とされているだけあって、症例も豊富で使われている漢方処方も洗練されていました。私たち漢方のプロから見てもきれいな処方というのはいい処方です。逆に、それはないでしょう、というような処方をする先生も世の中にはいます。しかし、患者さんにとってはその見分けは難しいと思います。漢方は案外即効性ですから、1ヶ月飲んで効果がないようならその処方は諦めて他を考えたほうがいいと思います。そういうフレキシブルな治療をしてくれるかどうかで見分けがつくのではないかと思います。

    住吉神社;博多