むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 主治医意見書

    高齢化社会において、介護保険の重要性がますます増してきています。今までは何とか自分たちで通院できていたのに、足腰がよわって通院できなくなったり、運転がおぼつかなくなり運転免許を返納して交通手段がなくなったり、いろいろな場面が想像されます。

    介護保険を使うと、デイケア、通所リハビリなどさまざまなサービスを受けることができます。たいていのデイケアは自宅まで送迎してくれますので、交通手段がなくても大丈夫です。家にじっとしていると体は弱ってしまいます。高齢で昼間誰も世話してくれる人がいないと、食事やトイレなどいろんな心配があります。デイケアに行けば、みんなと話したりゲームをしたり、入浴サービスを受けたりできます。昼ごはんも出るので、栄養の心配もありません。出ていくのが難しい場合は、訪問看護や訪問介護などのサービスがあります。

    このような介護保険を使ったサービスを受けるには、まず介護保険の申請をして介護認定を受ける必要があります。要介護度に応じて受けられるサービスの量が決まります。この介護保険の申請には主治医意見書という書類が必要となります。日ごろ内科のかかりつけがあればその先生が書いてくれると思いますが、眼科や整形外科だけしかかかっていない場合、その先生が主治医だとしても意見書を書いていただけるかはわかりません。認知の度合いや寝たきり度などの判定に手間がかかるからです。当院では日常生活でどのような点に困っているかや、認知の面でなにか特別なエピソードがなかったか丁寧に聞き取り調査を行い意見書を書くように心がけています。日ごろ寝たきりのような人も、調査員を目の前にして張り切って対応してしまうと、要介護度が実際より軽く判定される可能性があります。お困りの際は、どんな困ったことがあるかといった情報をできるだけ多く添えてご相談ください。