むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ロコモ

    私は、毎日針治療などで体の痛みの治療を行なっているため、痛みに関する勉強会に参加してきました。最近、整形外科分野ではカタカナを使った疾患概念が流行っています。ロコモ、フレイル、サルコペニアと言った言葉です。素人には何のことかさっぱりわからないと思います。今日の講演で知ったのですが、ロコモという言葉を知っている人は1−2割程度の人だそうで、今後7割以上の人にロコモという疾患概念を十分理解してもらいたいと政府は考えているそうです。「知ってるよ」という人はもしかしたら、携帯電話の会社とか、ハワイの食べ物を想像しているのではないでしょうか?正解は、運動機能の低下を意味しています。

    昔は映画も洋楽も本来のタイトルとは別に日本語のタイトル(邦題)がついていました。英語のタイトルがわかりにくくても、邦題を聞くと心の奥深くまで響く、そんな効果があったと思います。

    シカゴの「素直になれなくて」という曲。英語のタイトルはHard to say I’m sorry ですが、邦題の方がピンときます。整形で流行りのロコモとかフレイルとかいう単語も、カタカナで流行らせようとするのではなく、日本語でみんなにわかる言葉を考えてほしいと思います。メタボ(リックシンドローム)という言葉がたまたま広く認知されたのをいいことに、整形疾患も便乗してカタカナで流行らせようとしている浅はかなことだと思います。メタボはたまたま流行っただけだと思って欲しいのです。日本では不思議と略語を使った方がカッコイイ(ツウっぽい)と感じるところがそもそもの間違いだと思います。