むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 大学で漢方の講義

    本日10月5日(水)の午前中は熊大の医学部で漢方の講義がありました。

    毎年医学部4年生に漢方医学の実際について講義しています。話している内容はこのブログでも度々登場する漢方ネタと大体同じです。しかし、同じ風邪を治すにしても、西洋医学では簡単で咳が出れば咳止め、熱があれば解熱剤というシンプルな図式ですが、漢方では患者さんごとに年齢、体格、体力、風邪症状などを細かく分析してオーダーメイド的な処方を行います。よく葛根湯医者と言って、喉が痛いも、頭が痛いも、肩が凝ったも、全部葛根湯で治すという落語がありますが、それはそれで正しいのです。違った症状を同じ処方でなおすのを異病同治ということばがあります。逆に、似たような症状でも違う処方を使うのを同病異治と言います。私の外来では、風邪できた患者さんはかなり悩んで処方を決めます。鼻水鼻づまりと言われても、出す処方の配合を変えます。患者さんごとに年齢、体格などを考慮するからです。体がきついと言ってきた人の分析に関しては昨日のブログに書いた通りです。

    ところで、患者さんからの相談で、目がかすむから眼科を受診したけど前回と比べて検査結果はまったく変わっていないからと言って薬をくれなかったけど、どうにかなりませんか?とのこと。では、クコの実でも食べませんかというお話をしました。クコは枸杞子という漢方薬なのですが、杏仁豆腐に1つ2つのせてある小さな赤いドライフルーツのことです。私は熊本空港の出発ロビーの熊本物産展のドライフルーツコーナーに行くと必ず県産の枸杞を買います。これを、毎日手のひらいっぱい食べると視力がアップするのです。個人差はあるでしょうが、枸杞子は不老長寿の代表的な漢方ですから、目にいいだけでなくアンチエイジングが期待できます。しかも、ドライフルーツとしてとても美味しく、パクパク食べてしまいます。今、当院横の凌雲堂薬局に枸杞子を注文しています。もし気になる方はお問い合わせください。来週くらいには入荷すると思います。

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