むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 珍しく晴れた七夕

    七夕は滅多に晴れない。梅雨明け前のことが多いから仕方がない。今年は珍しく晴れたが、梅雨明けとはまだ発表になっていないようだ。そもそも、星のお祭りがなぜ梅雨の真っただ中にあるのか、その答えは簡単だ。

    そう、旧暦の七夕が、本来あるべき日なので、正しい七夕はお盆の頃にあるはずなのだ。それなら、夜空を見上げて星を眺めたりするだろう。東北の方では旧暦に七夕まつりをやっているので、それが正しいのだ。

    ロシアからは宇宙船ソユーズに日本人パイロットが乗って宇宙ステーションへと打ち上げられた。うまくいっているようだ。以前はアメリカのスペースシャトルが頻繁に打ち上げられていたが、いつの間にか、予算不足か何かの理由で中止され、今ではロシアだけがコンスタントに有人ロケットを打ち上げている。昔言われていたのは、スペースシャトルは設計図を積み上げると月に届くくらいの分量がある。一方ソユーズは町工場のおじさんがトンカチでロケットをコツコツ作っている、らしい。結局、ロシアが低コストでかつ実績もアメリカに勝ったわけだ。

    今の医学もアメリカ方式で、科学的事実に基づいた医学(EBM)というのが推奨されている。科学的事実とは大規模臨床試験で統計的に優れた治療法であることを証明しないといけないわけで、漢方薬のように2000年の歴史があるからといってもそれは統計学的手法を用いていないからと、非科学的のような扱いを受ける。僕が思うに、西洋医学はまだ若すぎる。せいぜい200年くらいの歴史しかない。漢方の10分の1だ。漢方の有効性なんか今更証明するまでもないくらい歴史的に確かめられている。きっとロシアのソユーズのように、気がついたらアメリカのEBM的医学はすたれてしまい、結局漢方が勝つだろう。だいたい、西洋医学は発展すればするほどお金がかかる。財政破綻の原因の一つにもなっている。

    そうはいっても時代はEBM一辺倒なので、しばらくは静観しておこうと思う。

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