むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 冬の乾燥肌

    冬になると乾燥肌が痒くて仕方ないという人は多いと思います。乾燥して痒い場合、アレルギーの蕁麻疹やアトピーとは原因が違いますから、普通のかゆみにつかう抗ヒスタミンやステロイドの軟膏をぬってもほとんど改善しません。気休めです。そうかと言って、保湿クリーム(ヒルドイド軟膏やプロペト)も効果は限定的です。市販のスキンケア(ニベアやケラチナミン)のほうがまだ効果的ですが、塗って治るというよりは、塗ったときだけ少しいい感じ、といったところでしょう。一方、漢方では塗って治すのではなく、飲んで治す治療ですから体質そのものを根本的に改善してくれる効果が期待できます。乾燥肌で痒いのは皮膚の陰虚証と考え、当帰飲子を用います。

    理屈はそのとおりで、たしかに当帰飲子などは使っているうちに乾燥肌が改善して来ますが、結構根気強く飲まないと治りません。お年寄りで血圧などの薬を日頃から飲んでいる場合はきちんと飲んでくれますが、若い世代だと、なかなか長く続きません。すると治るものも治らず、漢方をもらったけど効かなかった、ということになりかねません。実は、私自身この季節はお風呂であたたまると太ももが痒くて痒くて赤くなるまで搔いてしまいます。しかし、自分では当帰飲子は飲んでいませんでした。

    そんななか、最近マイブームで大量のビタミン剤を自分で飲んでいるのですが、ある日突然痒みが取れました!どのビタミンがきいたのか、だいたいの察しはついているのですが、あまりに多種多様なビタミンを同時接種しているため、まだ確証がありません。もうすぐはっきりすると思います。乞うご期待。

    東京芝公園にて