むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 睡眠時無呼吸

    睡眠時無呼吸というのがあります。寝るときに舌根が喉の奥に下がってしまうことでいびきをかくのですが、それと同時に呼吸が浅くなってひどい時は数十秒にわたり息が止まってしまいます。本人は寝ているので自覚症状はないのですが、夜間に何度も低酸素状態となっていることから疲れが取れない、心臓や脳に悪影響を及ぼすなどの問題が指摘されています。

    当院でもこの無呼吸の検査ができます。自宅にセンサーを持ち帰っていただき、寝ている間の呼吸状態や酸素飽和度を記録します。無呼吸の状態があまりにひどい場合、無呼吸を治療する機械(CPAP)を寝るときにつけることで、睡眠が改善します。先日は、院内でこの睡眠時無呼吸の検査とCPAPの安全な使い方についての勉強会をしました。(写真はその時の様子。手にしているのがCPAP)

    そんな中、いつものごとく健康番組を見ていたら、とても興味深い話をしていました。なんと、睡眠時無呼吸の人に大きさが1メートルほどもある抱き枕を抱っこして寝てもらうことで、いびきと無呼吸が驚くほど改善していました。要は、横向きに寝ることで舌根沈下を防ぐという理屈なのですが、楽に横向きに長時間寝られる工夫が抱き枕なのです。これだと、CPAPのような機械に頼らないでいいので非常にメリットが大きいと思いました。