むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 漢方はやっぱりすごい

    私の風邪は大体治りました。もともとアレルギー性鼻炎があり、風邪をひくと最後まで鼻水鼻づまりが続きます。今日、たまたま辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)という漢方薬が手に入ったので一つ飲んでみました。この処方は私はかなりたくさん処方しており、鼻炎や副鼻腔炎の特効薬です。こんなに処方しているのに、自分では飲んだことありませんでした。なぜなら、数日前のブログで書いたように、私たち医師は自分で自分に処方することが禁止されているからです。

    飲んでみてびっくりしました。こんなに効くなんて、神がかっている。たった1回飲んだだけで鼻が軽くなります。本当にすごい処方です。こんな処方が約2千年前に完成していて、印刷技術もない時代に木片に書いて記録されているのです。日本はまだ弥生時代です。土器の時代です。2千年前にこれだけ神がかった処方が完成していたということは、それより遡ること2千年くらいの経験と知識の積み重ねがあったと想像するのは難くないですが、そうすると4千年の歴史です。そう、中国4千年とよく言いますね。

    4千年というと、エジプトのピラミッドと同じくらい遡りますから、おそらくその頃の地球の文明はものすごく栄えていたか、宇宙人みたいな人たちがたくさんいたと思われます。その後一旦文明が衰退して、土器の時代になったのかもしれません。漢方を一袋飲んだだけで、頭の中は4千年のかなたへタイムスリップしてしまいました。