むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 冷えると痛む

    ずいぶん寒くなってきました。患者さんの中にはもうこたつを出したと言う人もいます。私はまだ半袖の夏服で診療をしていますが、さすがに少し寒いです。冷えるとあちこち痛むというのはよく聞きます。血流が悪くなるのが痛みの原因かもしれません。そういう場合、痛みの場所に湿布を貼って冷やすのはあまり良くありません。基本的に湿布は冷やす働きが強いので、冷えて痛むようならあまりお勧めできません。温湿布というのもありますから、貼って温めるのはいいと思います。また、ホットパックと言って、温める道具もあります。痛い場所は温めましょう。例外的に冷やした方がいいのは、炎症を起こした場所です。変形性膝関節症でも膝が熱を持って腫れているようなら温めるのではなく冷やさないといけません。難しく考えることはないのです。

    風邪も同じです。寒気がすれば温め、火照りがあれば冷まします。主に夏風邪は冷やしたほうがいいですし、冬の風邪は温めた方がいいでしょう。葛根湯や麻黄湯は温める処方です。1袋飲んで温まらない時はもう一袋飲む。寒気が取れて震えもなくなりほかほかしてきたら飲むのをやめます。通常の漢方エキス(粉薬)は少し効果が弱いので、私の場合2−3包を一気に使います。温まります。ただ、処方箋には決まりがありますからそうのようには書けませんので、自己責任でお願いします。

    冷え性の人は薄着せずに保温に努めましょう。お風呂もシャワーでなく、お湯をためて入りましょう。お湯に塩や重曹などを入れると保温効果が高まります。私はマグネシウム塩を入れて入っています。