むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 寝酒は良くない

    眠れないということで来院される患者さんは多いですが、中には、寝るためにお酒を飲むようにしたけど寝てもすぐ目が覚めます、という方が結構おられます。お酒が好きなら別ですが、ただ単に寝るためにお酒を飲むのはお勧めできません。

    悪い理由はいくつもあります。まず、お酒は睡眠薬に比べてはるかに肝臓によくありません。そして、習慣性があり、睡眠薬と同じくらいやめにくいものです。また、お酒を飲んで寝た際の睡眠は眠りが浅く、アルコールが切れて来ると深夜に目が覚めてしまいます。熟睡できず眠りが浅いので、疲れが取れません。

    最近の睡眠薬は以前のものよりかなり改良されていますので、お酒よりはよほどましなものです。また、睡眠薬には寝つきを改善するものや中途覚醒を改善するものなど色々な強さと作用の長さの薬があります。自分にあった薬を適切に処方してもらうことをお勧めします。また、抗うつ剤だけで眠れるようになる場合があります。抗うつ剤は眠りの質も改善しますが、お酒との相性が良くありませんので、くれぐれも注意していただきたいと思います。