むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 口渇と脱水

    暑いですね。今日は往診の車の温度計が47Cを指していました。こわれたかと思いましたが、路上の温度はそのくらいあったと思います。湿度も高く、とんでもない不快指数です。そういえば最近不快指数という言葉を聞きませんが、気象庁は計算するのをやめたのでしょうか?

    こう暑いと、喉が乾きます。水分補給もこまめにしないと脱水になります。しかし、口渇が暑さのせいだけでない場合があります。重要なのは糖尿病です。糖尿病は血糖が高いために尿量が増えて結果的に脱水になります。次に注意が必要なのが、薬剤性です。足がむくむとか、慢性心不全、高血圧などの理由で利尿剤が処方されていることがあります。冬の間にちょうどよかった薬も夏にそのまま飲み続けると脱水になる場合があります。喉が異様に乾くときは、そのような利尿剤を飲んでいないかのチェックが必要です。ただし、心臓にとっては重要な薬なので、自己判断で急に止めたりせず、主治医に相談してください。

    仕事帰りにビールが美味しく飲めるようにと水分摂取を控えてわざと脱水になる人もいます。サウナで極限まで汗をかいた後のビールが楽しみという人もいます。しかし、これは大変危険です。私は以前救急病院で働いていたとき、サウナで心筋梗塞になった若い男性を見たことがあります。脱水になると血液がドロドロになりますから最悪の場合血管が詰まって大変なことになるわけです。注意しましょう。