むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 体育館には冷暖房を!

    最近、小・中学生の体調不良が結構来院されます。2−3日前から子供が頭が痛いといって学校を休んでいます、と言われれば、いろいろ考えます。片頭痛をはじめとする慢性頭痛の場合もあるし、感染症も頭痛をきたす場合があります。一方、学校での友人関係などで悩んでいると頭痛がして学校に行きたくないということもあります。いろんな場合が考えられるので、パッと見て頭痛薬を出して終わり、というわけにはいきません。

    頭痛の出かたやパタン、性状、持続時間、きっかけなど根ほり葉ほり聞いてみると、最近は熱中症による頭痛を疑う子供が多数います。学校がとにかく暑いのです。私の子供が中学生だった頃(今から4−5年前)はまだ教室に冷房はありませんでした。夏場に父親参観に一度参加した際、あまりの暑さに倒れそうになりました。とても勉強できる環境ではありません。時代はその後変わったのでしょうか?私が校医をしている中学校には冷房がついています。ただ、体育館にはついていないと思います。炎天下のグランドだけでなく、体育館での体育の授業や部活も危険だと思います。

    今日のニュースでは北海道で37度を超えています。災害があちこちで起こっている昨今、体育館というのは重要な避難拠点です。そういう避難所が暑さ寒さで過酷な環境というのはなんとかしてもらいたいと思います。電気代がどうこう言っている場合ではないと思います。だいたい、日本の体育館は断熱効果が悪くできています。ぜひ、住めるレベルの体育館にしてもらえば、熱中症の子供達も少しは減るのではないかと思います。

    上江津湖の公園にて