むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 暑気あたり

    夏バテ、熱中症、日射病、呼び方は色々ありますが、漢方のテキストには暑気あたりと書いてあります。九州はそろそろ梅雨明けですが、日中の暑さは凄まじいものがあります。外回りの仕事をしていると熱中症に気をつけないといけません。私も昼休みには往診をしているので、エアコンの効かない車の中がいかに暑いかは毎日体験しています。冬より危険だと思います。

    私たちのように日中はエアコンの効いた部屋で仕事をしていても、往診中の車だったり、帰宅してからの自宅などはやはり暑いので、きちんと暑さ対策をしないと体に変調をきたします。まず、暑さに体を慣らすことが大切です。汗をたくさんかいて自力で体温調整できる体にしたほうがいいので、私の場合徒歩通勤です。片道30分歩くと汗をかきます。体は自然と暑さに馴染みます。

    いろいろやっても暑気あたりになることはあります。その時は漢方があります。清暑益気湯(せいしょえっきとう)という処方です。読んで字のごとく夏の暑さを冷まして元気を出させてくれるという処方です。ただ、冷たいビールの飲み過ぎで体が冷えたり、エアコンで体が冷えすぎて体調が悪い場合はこれではなく補中益気湯の方がいいかもしれません。他にもいろいろあります。夏の体調不良は漢方の出番です。