むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 副鼻腔炎と漢方

    副鼻腔炎(蓄膿症)は風邪や花粉症で鼻づまりが長引いたりした後におこってきます。鼻の横の頬に重い痛みが出ます。時には目と目の間や眉の上(額)に痛みが来ることもあります。軽く叩いて響くようなら副鼻腔炎になっている可能性が大です。

    耳鼻科に行くと抗生物質と去痰剤が処方されます。結構長いこと内服しないと治りにくいものです。時には抗生剤の種類を変えながら何ヶ月も治療することもあるし、手術になることもあります。しかし、一方で漢方薬も副鼻腔炎には有効です。ななかな治らないので漢方にすがってくる患者さんがおられますが、結構よく効きます。試す価値は大いにあると思います。

    最近のガイドラインでは、風邪や副鼻腔炎でもひどくない場合は抗生物質を使わないようにと言われています。大抵の場合ウイルス感染に伴う炎症なので、理屈から考えても抗生物質は効かないのです。抗生物質というのは細菌感染症には有効ですが、ウイルス感染には無効なのです。そこで、早めに漢方を使うのもいいのではないかと思います。