むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 五月病

    季節によって色々な疾患があります。1月はインフルエンザ、2月は感染性胃腸炎、3月4月は花粉症、そして5月は五月病です。五月病はストレスからきた心身症のような病態ですが、学生さんも社会人もかかります。先日FMラジオを聴いていたら、アメリカ人がゲストに来ていました。パーソナリティーが五月病って英語でなんていうんですか?と尋ねたところ、アメリカに五月病はありません。という返事。なぜならアメリカの新学期は四月ではないからです。会社の会計年度はたいてい1月始まりと思いますが、学校は9月です。夏休みを挟んで学年が上がります。五月病というのは日本が4月に新年度を迎えて入学、入社、転勤、進級、部署の異動などがあり、環境の変化と慣れない仕事や学業に一生懸命頑張った結果、5月ごろになって精根尽きてしまうのです。

    朝起きたら仕事に行けなかったとか、通勤中にドキドキしはじめてパニックになったとか、いろんなパタンがあります。みなさん真面目な方ばかりです。適当に気をぬけない性格が自分を苦しめてしまっています。会社にとっては、職員さんは宝ものです。職場環境のせいで体調を壊されたり離職されては本望ではありません。どうか、みなさん話せる上司と相談してください。そして、無理しないでください。

    私たち心療内科を標榜するクリニックも何かお役に立てるかもしれません。職場の環境を改善することはできませんが、相談することで何か解決へのアドバイスができるかもしれません。また、うつ状態に陥ったり、不安障害や不眠症になってしまった場合は薬でかなり改善しますので、あまりひどい状態になる前にご相談ください。

    アジサイ:桜十字病院のラウンジにて