むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 夏は血圧の下がりすぎに注意

    暖かくなって、皆さん随分血圧管理が良くなってきました。やはり冬に比べると、春から夏にかけては血圧が安定する人が多いようです。一方、気になるのは下がりすぎです。冬飲んでいる薬を夏の間も飲み続けると下がりすぎることがあります。上の血圧が100を切ったり、ふらつきなどの症状が出る場合には、薬を軽くしたほうがいいかもしれません。

    高血圧の薬として利尿剤が入っている場合があります。なかには、合剤で利尿剤成分を含む薬剤もあります。このような場合、特に夏場は注意が必要です。なぜなら、夏は何もしなくても汗をかくことで脱水になりやすいからです。利尿剤で体から塩分を抜いて血圧を下げているのに、脱水予防にミネラルウォーターを飲むならプラマイで効果が打ち消されてしまいます。最初から脱水予防に夏場の利尿剤は加減した方がいいと思います。

    そう思って私はたいていの患者さんで今ぐらいの季節に内服薬を見直すのですが、利尿剤は結構難しいです。夏場の脱水予防と思って利尿剤を中止すると、途端に足がむくんでくる患者さんがいます。日頃から利尿剤で尿を出しているので、薬を飲まないと尿量が一気に減ってしまうのです。やはり理論的には夏場の脱水を予防するため利尿剤を減らす、と思っていても、実行する際は慎重にした方がいいようです。

    (有料老人ホーム)ホスピタルメント桜十字の玄関のローズタワーです