むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 五十肩には針が効く

    最近立て続けに肩が上がらないと言う患者さんが来院されました。いわゆる五十肩です。

    当院に来られた患者さんの場合、まずは手が動く範囲を調べます。前、横、後ろ、どこまで動かすと痛みが出るのかをチェックします。次に操体法というリハビリ運動のようなものをします。操体は通常のリハビリの反対で、痛い方向には動かしません。痛くない方向にだけ力を入れてもらい、瞬間的に脱力します。これを3回くらい繰り返してもらいます。うまくいけば、これだけでもかなり痛みが軽くなり、可動域が広がります。また、操体法は家族にやり方を習っていただけば、自宅でいつでも治療できます。

    次に、肩の動きをよくするツボを指圧してみます。鍉鍼(ていしん)という刺さらない金属の針(棒)でツボを圧迫しながら肩を動かします。経絡という気の通り道を考えながら数カ所のツボを押すと、肩の動きが急に楽になるツボが見つかります。それがわかったら、そこに実際に針をします。あらかじめ、指圧でも効くことが確認されていますから、うまくいく可能性が高いのです。10分ほど針をして抜いた後は「あれれ、手が上がるようになりました」と喜んで帰っていただいています。