むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 打撲を治す漢方薬

    江津湖を散歩したら、ちょうど水草の撤去作業が行われていました(写真)。水草の中にコウホネと呼ばれるスイレンの仲間があります。おそらく江津湖にもたくさんあると思います。

    このコウホネですが漢字で河骨あるいは川骨と書きます。根っこは漢方薬で川骨(センコツ)と呼びます。この川骨を使った漢方処方があります。治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)です。名前の通り打撲を治す処方として有名なのですが、実際には打撲だけではありません。捻挫、外傷(交通事故など)、骨折、圧迫骨折、手術などなど色々な場面で役に立ちます。打撲を治すと言うより非常に優れた鎮痛剤であり、腫れをとる処方です。交通事故で顔がパンダのようにあざになっていても、この処方を飲むとかなり早く腫れが取れ、あざも綺麗になります。その早さには漢方がこんなに効くのかと驚くと思います。

    私の経験ですが、5年ほど前に1mほどある椅子の上から転落して腰の骨を3箇所骨折しました。痛いのなんの、想像を絶するものです。動けません。しかし、治打撲一方を飲んだところ痛みはかなり軽快し数日後には仕事に行くことができました。ロキソニンのような西洋薬よりはるかによく効きました。漢方の効き目でびっくりするナンバーワンかもしれません。