むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 漢方によるがん治療のサポート

    西洋医学では、内視鏡やCTなどの検査手技の発達により早期にガンが見つかり、治療することができるようになってきました。ガンは早期に発見、治療すれば根治も可能であり、医学の進歩の恩恵を被る人は大勢います。しかしながら、ガンを発症する人の数は減ることなく、増え続けています。また、手術や放射線で治療した後も、再発の可能性があり、いつまでも心配が絶えません。ガンになるのは、幾つかの原因がわかっています。塩分や食品添加物、タバコ、大気汚染、過度のストレス、特定のウイルス感染(例えば肝炎ウイルス)などの要因と、遺伝的な素因が合わさって発症します。タバコや食品添加物などは、気をつければ避けることができます。避けることのできるものは、普段から極力避けたほうがいいし、ガンになったのがわかった後はなおさら避ける努力をしていただきたいと思います。

    私たちの体の中では、毎日幾つかのがん細胞ができては消えています。これは、正常の免疫システムが、ガンを異物とみなして排除しているのです。しかし、がん細胞の数が一定の量を超えてしまうと、排除が難しくなってきます。植物の根、葉や実にも外敵から身を守る免疫力が備わっています。動物は外敵を見つけたら足で逃げますが、植物は逃げられないため、特に身を守る力が強いと思われます。漢方薬は、そのような植物の中でも、特に薬効の強いものを薬としていただくのですから、飲んでいるうちに私たちの体の免疫能も高まり、風邪をひきにくくなったり、体力がついたりするのです。当然、ガン治療にも漢方薬は役立ちます。西洋医学と併用することで、手術で弱った体を立て直したり、免疫を高めることで再発を予防したりすることが期待されます。

    漢方薬が飲めるうちは、このような漢方治療を早い段階で取り入れたほうが良いと思います。飲めなくなってしまったら、治療が困難となります。ただ、口から飲めない場合も、経管栄養のチューブが入っていたり、胃瘻という管が入っている場合には、その管を通して漢方薬を入れることが可能です。

    いよいよ漢方薬による治療が難しくなった場合でも、鍼治療という手段があります。鍼は痛みを取る治療だけでなく、全身の気の巡りを調整し、気持ちよくリラックスした状態にし、免疫力もアップします。このように、西洋医学では治療困難なケースや再発を予防するために、漢方薬や鍼はきっとお役に立てると信じています。最後まで希望を持って明るく生きていくことが大切です。