むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • AIは医療を変える

    AI(人工知能)の発達がこのところ目を見張ります。今までは人がコンピュータを制御するプログラムを考え、理論、仮説、実践、検証を繰り返すことでプログラミングを進化させてきました。例えば将棋プログラム。プロ棋士と勝負するためにいろいろな方法を考えてプログラムしていました。それがこのところ、AIを使ってガラッと変わりました。人がプログラムするのではなく、コンピュータにいろいろ体験させることで自然と学習させて強くして行くという手法です。これまで私たちが大学院などでやってきたのは、過去のデータを勉強して新しい仮説を立てる、というやり方ですが、最近は全く新しい方法へと変わった時代の大変革です。

    自動運転技術も進んでいますが、医学の分野も時期AIがかなりの部分をとってかわるでしょう。心電図はかなり前からパソコン診断(自動解析ソフト)が存在し、我々循環器専門家ならまだしも、循環器を専門としていなくても高度な心電図の判読ができる時代です。これはAIを使っておらず、プログラムにより出来上がったものです。

    今後、体調を問診票に入力すれば診断が絞られたり、胃カメラなどは医者が内視鏡を胃に入れさえすれば、あとは自動的に胃から十二指腸までAIが胃カメラを操作して画像診断までできるようになるでしょう。そういう時代はすぐそこですから、期待は大きいですが、私たち医療分野に限らずあらゆる仕事がAIに取って代わられないよう付加価値高い仕事のスキルを身に付けたいものです。