むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 交通整理は難しい

    往診に行く道中、工事現場があります。そこは片側車線になっており、手旗で交通整理をしている人が立っています。しかし、慣れていないと思われますが、赤い旗を持って振ったりぐるぐる回したりするので、行けといっているのか止まれといっているのかわかりません。危ないこと極まりないです。

    通勤の際にはピカピカのランドセルを背負った新一年生が列をなして歩いていますが、交差点には保護者と思われる父兄が黄色い「止まれ」の手旗を持って交通整理をしています。それはありがたいことと思いますが、やはり父兄は交通整理のやり方を習ったわけでもなく、見よう見まねです。中にはご近所のお母さんに挨拶されて話し込んでいる人もいます。こんな状況で事故が起こったらいったい誰が責任を取るのでしょうか?

    そんな中、御幸小学校の校門前にはすごいお父さんがいます。黄色い旗を持ってはいるのですが、一切使いません。子供達に、横断歩道に並ばせて「はい右を見て、左を見て・・あの車が通ったら渡れるかなー、はいもう一回左右確認して、はい渡っていいよ」という具合に渡り方を指導されています。一人一人に安全な道の渡り方を教えてくださっています。よく発展途上国の支援で食料を支援するのでなく、魚の取り方を教える、という言葉がありますが、まさにそういう感じです。苦労は多いですが、その手間は一生役に立つ大事なことを身につけてくれます。