むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 開業コンサルは要不要?

    医者がクリニックを開業する場合、コンサルを頼むことがほとんどだ。なぜかというと、世間知らずの医者が土地探しで不動産屋さんと、建物で設計士さんや建設業者さんと、そして医療機器メーカーの数は星のようにあり、それぞれと交渉しなくてはいけない。照明、家具、植栽その他の選定まで考えていると本業が手につかない。

    そして全くそういう交渉ごとに慣れていないので、何をどうやったら自分の診療所を建てることができるのか、さっぱりわからない。

    僕も最初はしばらく(約1ヶ月ほど)コンサルさんを頼んで、話を進めていた。しかし、このコンサルさんはこんなに親身に手伝ってくれて、どこで儲けているんだろう?1年以上かかる開業の準備を100万円ちょっとでは自分の生活も差し支えるだろう、と思った時、知人からコンサルなんてなくてもできるよ、もったいない!と強く言われ、そのコンサルさんとは切れてしまった。それが結果的に良かったかどうかは知る由もないが、今僕が自力でなんとかここまでこれたので、コンサルを雇わなくてもなんとかなる、というのは正しい!しかし、法務局へ行き、司法書士さんと交渉し、銀行へ行き、あちこちに行って、個別に話し合い、相当な時間と労力を要した。おそらくコンサルが間に入ったら知らない間にマージンを取られたりするんじゃないかと思ったけれども、それに見合うくらい重労働だ。

    今日まで、あまりそういう考えはなかったが、うちのクリニックへ来るお客さんは結構このブログを読んでくれていて、「先生、ブログ読みましたよ。こんなに大変なこと、よく一人でやっていますね。大抵はコンサルを使うのですが、先生は頼まずにやってるんですね」と言われて初めて、あっそうか、みんなこんなに苦労せずにやってるんだ、と気付いた。

    コンサルを入れないことで、メーカーなどと直接交渉することになるが、これがコスト削減になるかどうかは絶対にわからない。なぜなら、相場を知らずに素人の僕らが営業のプロと話しても太刀打ちできないからだ。ぼられているのかどうか、まったく不明だ。その点、コンサルが入れば、通常の価格がわかっているだろうし、それほど悪い結果にはならないと思う。どれだけ自分で全体を把握したいかどうかの問題だ。僕は、なんとかここまでやれたし、その結果には満足している。もちろん、多くの人に助けられたお陰で達成できたのだ。しかし、こういう開業スタイルが万人向けでないことは間違いない、と、今日気付いた次第・・・。

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    写真は最新型の低周波治療器。ものすごくよく効く!!市販のEMS(腹筋などを鍛える電気治療器)の何十倍も高価なだけあって、その効き目と言ったら、医療機器ショールームでほんの5分程度お試ししただけで、速攻買いしたくなったレベルの治療器です。ぜひお試しください。