昔、私の自宅には変わったラジオがありました。当時はラジカセやステレオコンポが主流で、まだCDもなく、カセットテープが主流の時代です。そのラジオにはカセットテープの再生機能はなく、AM、FMと短波放送が聞けるSONY製のものでした。外部に長いアンテナをつけると、世界中の放送を受信することができました。うまく受信できた場合、いつどんな状況でどんな放送を聞いたかを報告すると、記念のカードをもらえるシステムがありました。たとえば、BBCではチャールズ皇太子とダイアナ妃が結婚した年に、パレードの写真をもらったことを覚えています。また、イタリアのバチカン市国のような小国の放送も聞いて、記念のカードをもらいました。中国や韓国の放送は簡単に受信でき、日本語放送も行われていましたが、やはり共通言語は英語が主流でした。ちなみに、NHKも世界に向けて「NHK World Japan」という放送をしていますね。
なぜこのことを思い出したかというと、今はスマホのアプリで「Tunein Radio」というものがあり、このアプリを使えば世界中の音楽を簡単に聞けるからです。また、私の自宅のGoogleスピーカーやAmazonのAlexaも私の好みを理解していて、「音楽をかけて」と言うだけで、台湾のヒット曲やK-POPが流れてきます。おかげで、韓国や台湾の流行曲は大体把握しています。驚くべき時代ですね。
インターネットのおかげで、昔ならSFのように感じられたことが今や現実の世界になっています。携帯電話で誰とでも繋がれることもすごいですし、電気自動車に乗って往診に行くことも、昔ならSFの世界です。そして、今一番SFっぽいと感じるのは、ルンバです。勝手に家中を走り回って間取り図を作り、スマホから「玄関の掃除」や「キッチンの掃除」とエリアを指定すると、ネット経由で操作できます。ルンバにはカメラが付いていて、障害物を避けながら効率よく掃除してくれるんです。携帯を開くと、掃除が完了したことや、家のどの範囲を掃除したのかが記録されていて、技術の進化を実感します。本当に素晴らしい時代に生まれたことに感謝しています。
Googleで画像検索して見つけました。これです! 1970年代のもの