すごい暑さですね。いつもは冷房の効いたクリニックの中で過ごしますが、昼休みの訪問診療のときは車の中がとにかく暑い。訪問先を転々と移動するので、冷房が効く前に次の訪問先についてしまいます。結果、車の中は常に灼熱地獄です。
最近、バスの運転手さんや警察官が安全のためサングラスをかけることにしたというニュースを見ました。わざわざそんなことをことわらなくてもいいと思います。こんなに日が強いと眩しくて周りがよく見えません。安全確保のためにもサングラスを使うべきです。アメリカなどではバスの運転手や警察官がサングラスをするのは当たり前で、制服みたいなものです。
強い日差し、特に紫外線は目の天敵です。白内障のリスクになります。目のレンズは紫外線で変性して濁ってしまうと、二度と元の透明な状態には戻りません。卵の透き通った白身も加熱すると白くなるのと似たようなものです。白内障に目薬があるじゃないかと思うかもしれませんが、ゆで卵の白身が生の透明な状態に戻らないのを考えると、目薬が効くわけないのは自明です。したがって、白内障になってしまったら手術しかありません。目のレンズが濁らないようにきちんと予防することが重要です。それには、サングラスでしっかりと紫外線から目を守ることが大切です。
その際、色の濃い黒っぽいレンズより、薄い茶色っぽいレンズのほうが良いそうです。眼科の先生に聞くと、おすすめのレンズを教えてくれると思います。もちろん紫外線(UV)カット99%と表示されているものであることが重要です。できれば、レンズのサイドも遮光できる形のものがおすすめです。
話は変わって、土曜日の夕方は私が主催する熊本東方医学研修会でした。飯塚病院の吉永先生に皮膚科の漢方治療について詳しく教えていただきました。皮膚科領域では標準治療(内服や塗り薬)だけでは治療に難渋する例があり、漢方で体質改善することで大元から治療しないとなかなか良くならないという場合があります。皮膚科にかかっているけどあまり良くならないというときは、漢方の併用も試す価値ありです。

