むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 炭水化物を「とる」ダイエット法

    秋分の日を過ぎたので昼より夜が長くなってきたということですが、私が仕事を終えて帰宅する夜の7時頃は真っ暗になりました。夜空に月が輝いています。朝出勤する6時半頃はちょうど朝日が眩しい時間帯ですが、もうしばらくしたら夜明け前になってくることでしょう。日照時間が短くなると体はだんだん冬眠モードになるのですが、動物は冬眠中に食事をあまり摂らないで良いように冬眠前(秋)にとにかくたくさん食べて皮下脂肪を蓄えて冬に備えるとうリズムがあります。ということは食欲の秋でもあり、もうすぐ新米が美味しい季節にもなるわけで、ダイエットにはもっとも適さない季節となります。

    そんな中でもダイエット希望の患者さんは漢方をもらいに来られます。美味しいものを食べながら漢方をのんで痩せるなんてそんなうまい話はありません。痩せたいなら食べないことです。先日来た患者さんは150kg超えていてダイエット希望で通院中だったのですが、ちょうどコロナにかかって食事も取れず、7キロも痩せて来院されました。コロナは大変だったでしょうが、ダイエットにとってはラッキーです。リバウンドしないように気をつければ、こんなうまい話はありません。別にコロナにかからなくてもいいのですが、ダイエットしたいならこのくらい食事を減らせばうまくいくというわけです。その際は、ビタミンB,Cなど基本的な栄養と卵1個位食べておけば、最低限の栄養は確保できます。

    ダイエットのためには炭水化物ダイエットが効果的です。炭水化物を取ると血糖が上がり、その血糖を下げるためにインスリンが出ます。その結果インスリンの作用で糖分が細胞内に取り込まれて血糖(血管内のブドウ糖)は減るのですが細胞に取り込まれただけなので結果的には太る方向に作用します。したがって理論的には徹底的に糖質(炭水化物)を排除したら良いのですが、結構きついみたいです。最近下火になりましたが、「いきなりステーキ」でご飯やポテトなどを摂らずひたすら肉だけ大量に食べるダイエット法が話題になりました。私も試したことがありますが、満腹になっても全然満足がえられません。結局締めにラーメンなんて食べたらダイエット失敗です。それくらいなら最初から少量のご飯を食べたほうが満足感が得られて過食せずに済むような気がします。

     

    ピンボケ失敗