むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 褒めて育てる

    春分の日、一日中雨でしたね。今週は菜種梅雨ですね。1週間雨続きみたいです。それでも雨のやんだすきに犬の散歩を済ませました。世間は休日でしたが私は朝5時前に起きて6時からクラウンプラザホテル(ニュースカイ)で経営者モーニングセミナーがあったので参加しました。今日の講話は別所琴平神社の宮司さんでした。よく言われることに、人には3種類ある。それは、自分を後押ししてくれる人、自分のしようとすることを邪魔する人、そばにいるだけで何もしない人の3つ。だからといって、自分の知り合いをその3つのパタンでどれにあてはまるか、自分を後押ししてくれる人が誰か探しても仕方ない。自分が人の役に立ち後押ししてあげられるような存在になりたい。そういうお話でした。会社の経営というのは、自分や会社の利益を優先していては行き詰まります。お客さんやスタッフの幸せを追求して初めて社会貢献し、結果的に会社が末永く存続できるだけの信頼と収入を得るのだと思います。

    ところでこの宮司さんは公文式の先生もされているそうです。公文式はご存知学習塾ですが、授業をするのではなく生徒さんがそれぞれの実力に応じた課題(プリント)を解いてその日の問題を全部理解して100点を取ると次に進む仕組みだそうです。この教育方法は今や世界中に広がっており、メソッドとして優れたものがあると思います。今日の講演でなるほどと思ったのは、毎回の公文式の教室で小さな成功体験(できた、わかった)が積み重なることで、自己肯定感が高まるとのことです。

    心療内科をしていると、自己肯定感の低い人が本当に多いと感じます。小さい頃から、公文みたいに良くできたね、すごいね、やればできるじゃない、よくやった、と褒めて育ててあげないと自己肯定感は育たないのではないかと思います。うちの子は目を離すとゲームばっかりして、ほんとにだらしないんだから、と否定的なことを面と向かって子供に言うと子供の芽を摘んでしまうことになりかねません。とくに兄弟がいてお兄ちゃん(お姉ちゃん)は黙っていても勉強ができるに・・と兄弟間で比較するのも良くないと思います。いいところを見つけて褒めてあげる習慣をつけましょう。