むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 親は子のために、子は親のために

    この数日、入試の合格発表が続いています。受験生の皆さん、サクラは咲きましたか。受験生を持つ親のほうが当の本人より不安と緊張で眠れない日々を過ごされたことかと思います。今日、不眠で来院された患者さんは、眠れない理由を尋ねたら子供さんの受験が不安と言われるので、そろそろ合格発表ですよね、というと、うちは2年生なので来年が受験です、とのこと。1年先の受験が心配でもう眠れないとは、この先大変です。

    今日は久しぶりに経理者モーニングセミナーに参加しました。経営者(社長さん)たちが自己研鑽のために勉強する会です。そこで聞いた話ですが、私たち親は子供が立派に育つように日々頑張っているし、それが自分たちの存在価値だと思うかもしれませんが、実はその逆も真なのだそうです。つまり、子供は親が親として立派に成長するために存在しているということ。確かに、言われてみれば、子供がいるからこそ親は経験を積んで成長するというのは一理あります。ということは親>子という関係ではなく、親と子は対等な関係でお互いがお互いの成長のために役立っているということです。

    同じようなことを会社に置き換えて考えると、従業員は社長のために働くものだと、部下を怒鳴りつけるだけで、自分のことを振り返らない上司というのは成長しません。部下の失敗は自分の失敗と心から思って行動しないといけません。部下は自分(上司)のために働け、というのは一方的な思い込みで、逆を考えると、自分(上司)の存在価値は部下のために働くところにあるわけです。