むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ブレインフォグにDHA

    チャットGPTについて昨日少し書きましたが、このAIは天才ですから、聞けば何でも答えてくれます。私達のパソコンに中にドラえもんがやってきたくらいの衝撃です。ただ、我々ご主人さまがうまく質問して聞き出さなければ、AIのほうが勝手に雰囲気を察してくれるはずはありません。しばらく使ってみてわかったのは、これを使いこなせれば100人力ですが、その質問力が試されるということ。Googleでも、携帯を片手に高校生でも大人でも疑問なことは瞬時に検索すれば解決しますが、それを使えないお年寄りはどんどん時代から取り残されてしまいます。これからはAIにいかにうまく質問して答えを引き出すか、というスキルにかかっているような気がします。

    コロナ後遺症の症状でブレインフォグというのがありますが、「ブレインフォグ」とは、頭がぼんやりとしたり、思考力や記憶力が低下したりして、集中力や判断力が落ちてしまう状態を指します。コロナ前にはテキパキと仕事ができていたのに、コロナ後は集中できずに仕事が遅い、いくつもの仕事を頼まれるとはかどらない、失敗するといった状態です。私は、これはコロナによる脳の炎症に伴って脳神経がダメージを受けたためだと思っています。チャットGPTに聞いてみたら、コロナによる脳の炎症の他にも血栓による脳血流障害やストレスも影響する可能性があると教えてくれました。

    そのブレインフォグをどう治すかというと、私はオメガ3(DHA/EPA)という魚油による治療を行っています。多くの人がこれで症状が取れています。DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳や神経系に欠かせない必須脂肪酸の一つであり、脳の構成要素として重要な役割を果たしています。そのため、DHAを摂取することは、認知機能の改善や脳機能の保護に有効である可能性があります。コロナ後遺症に限らず、認知症の初期段階にも有効です。市販のサプリにもDHAがありますが、残念ながらそれほど効かない印象です。実は医薬品と市販薬では含有量に大きな差があるのです。かなり大量に取らないと効果が出ません。医薬品は高濃度ですから効いているのだと思います。