むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 老人ホームはコロナ対応に追われている

    新年明けて早々忙しかったので、この連休は天の恵みです。提携している老人ホームではあちこちでコロナ患者さんが発生しており、診療のあと帰宅する前にぐるっと施設を回って往診し、コロナと確定した患者さんたちの容態を見て回りました。熱や咳があるのは仕方ないですが、皆さん入院するほど重症化していないのが幸いです。施設は90歳超える人達ばかりなので、ちょっとしたことが命取りになる場合があります。肺炎など起こしていないか気になるところです。どの施設も、スタッフの皆さん体力的にも精神的にもかなりまいっているようです。スタッフの方が倒れてしまわないか心配です。実態はインフルエンザ程度なのに、いまだに2類扱いのため、保健所の対応、書類作成、感染対策などマンパワーと時間は限られているのにしないといけないことだらけで、結局いちばん大切な患者さんの世話や掃除などの環境衛生に時間がかけられずにいます。コロナ患者さんの部屋に行ってみると、ゴミ箱にティッシュが山のようになっていて部屋は散らかり放題、大変です。こういうときこそ徹底して掃除してあげないといけないのに、人が足りない、時間がない、感染者の部屋に入りたくない、などなど・・・。

    もう一つ気になるのは、老人ホームは病院に比べて手指消毒用のアルコールの設置が少ない点です。たいてい病院のナースは腰にウエストポーチみたいなものをつけて、携帯用のアルコールを全員が持っています。1処置1消毒が基本です。ところが、老人ホームではおむつ交換その他濃厚接触の機会がたくさんあるのにアルコール消毒が見当たりません。あっても数が少ない。私は、往診に行く時は小さな消毒ボトルをポケットに入れて行きます。百均に売ってあります。もちろん100円です。

    いまだに謎なのが、フェイスシールドとかペラペラのビニールエプロンみたいな使い捨てガウン。コロナは空気感染であって、接触感染ではないのであんな防御は無意味。空気感染というのはタバコの煙のように同じ空間のどこかに煙があればどこにいても匂います。煙がウイルスなら臭った時点で体に入ったということ。防ぎ様はありません。各自の免疫を上げる以外ありません。昨日も書いたようにビタミン、栄養、睡眠を取り、ストレスを避けること。これにつきます。