むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 発熱患者多すぎ!この3年で一番ひどい状況です

    コロナの猛威がすごいことになっています。当院は発熱外来をやっていませんが、かかりつけの患者さんやそのご家族の場合はコロナの検査をして薬を処方しています。検査すればほとんどコロナが陽性になります。その都度、保健所には発生届を書かないといけません。65歳以下は人数報告だけでいいのですが、高齢者がかかる割合が多く、発生届の面倒なのは辟易します。それでも、患者さんのためになるならまだいいです。老人ホームで発熱者が出た場合、施設内にあるキットで検査されることが多いのですが、陽性となったら各自の部屋に隔離しています。そんな中、施設内の感染者の容態が悪くなった場合、救急車を要請することがあるのですが、施設からは発生届が書けない(医療施設だけが厚労省のネットのアクセス権を持っている)ために、発生届の出ていないコロナ患者さんを受け入れてくれる施設は見つからないと、たらい回しにされるそうです。

    そもそも、患者さんのための発生届であったはずなのに、老人ホームで陽性が確認され、医療施設から発生届が出ていないからという理由で搬送や入院を断るなんて、患者さんの不利益以外の何物でもありません。それだったら最初から市販キットの利用を解禁せず、全例病院で検査を受けて発生届を徹底すべきでしょう。おそらく家庭用簡易キットで検査して陽性が出て自主的に療養している人も多いと思いますが、病院受診していないとカウントされませんから、公表されている数字は氷山の一角です。

    道を運転していると右から左から救急車がひっきりなしに通っています。よほど大変な状況だと思われます。少し前はカロナールもロキソニンも葛根湯も何も手に入らなかったのが、今はまあまあ手に入るためとりあえず仕事できていますが、発熱患者さんが多すぎて血圧その他のふつうの内科患者さんに多大な迷惑をかけてしまっています。どうにかしたいですが、どうにもなりません。