むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • この1年を振り返って

    クリスマスが開けると雰囲気はいっきに年末ムードです。静かにこの一年を振り返り、来年がいい年でありますようにと願う、そんな感じです。新年に初詣をする人は多いと思いますが、年末に今年一年のお礼参りする人はどのくらいいるでしょうか。私もまだ行っていませんが、この数日中に健軍神社に行こうと思っています。今年やりのこしたことの一つです。この一年もコロナに振り回されました。当院は訪問診療のお年寄りを100名ほど抱えていますが、コロナで亡くしたのはわずか2−3名です。この人数なら、例年のインフルエンザでもあり得る人数です。私の友人で訪問診療に力を入れている先生はコロナで訪問先の患者さんを50名も亡くしたと言っていたので、それに比べると私の周りは平和な一年でした。

    コロナで発熱外来をやっているクリニックはこの一年相当忙しかったと思いますが、当院は血圧、糖尿などの一般内科や漢方内科、心療内科などの患者さんで手一杯だったため、発熱外来は手を上げませんでした。しかし、この1年でデルタ株からオミクロンへと変わり、爆発的に患者数が増えたことで、後遺症に苦しむ人が相当数に登りました。微熱が続く、咳が長引く、倦怠感がひどくて仕事に行けない、頭がボーとする、動悸やめまいなどなど多彩な後遺症です。どのクリニックも後遺症はそのうち治るから様子を見るようにとか、特に治療法はないからとあきらめムードが強かったのですが、私の得意な漢方で結構治せる自信があったので、今年後半は後遺症治療に力を入れました。

    どんな後遺症も諦めず、希望を持って通院すべきです。1−2ヶ月改善しなくても3ヶ月、半年とたつ間に症状が少しずつ良くなる人もいます。治療しなかったらそのままかもしれないという気がします。コロナ後遺症などという病名はないから診断書は書かないと言われる先生もいるように聞き及んでいますが、職場や保険関係に出す診断書や傷病手当などはCOVID-19後遺症という病名で通ります。一方、ワクチン後遺症は因果関係を証明できないので、診断書などかなり難しいと感じています。

    高森