むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 職場のストレスをどうするか

    福岡では心療内科関係の勉強でした。最近は職場のストレスで休職する患者さんが毎日のように来院されます。うつみたいな症状ですが、うつ病ではありません。多くの場合適応障害という診断になります。職場を離れてしばらく休職すると元気になる人が多いのですが、復職するとまた同じストレスでやられてしまいます。結果、休職と復職を繰り返すことになり、職場からは長く休んでもいいからしっかり治ってから出てこい、と言われます。

    しかし、職場の人もわかっていないのですが、本人にとっては職場のストレスが問題なので、休職中は至って元気で、なんなら旅行にだって行けるくらいの人もいます。それでも復職すると2−3週間しかもたないというのでは、こちらも復職可能という診断書を書いてあげたくても躊躇してしまいます。そこで、いつも患者さんにおすすめするのは、部署異動などを職場と相談することです。移動できるくらい大きな会社ならいいのですが、小さい会社だと難しくなります。また、学校の先生の場合、年度替わりの4月でないと転勤は難しいし、人事権が校長ではなく教育委員会だったりするので、思うようにいきません。

    パーフェクトなひとなどいませんから、仕事内容に関しても向き不向きがあります。職場内で移動させてみたらその仕事は苦手、という場合があります。よく上司は、自分も最初はわからなかったが、1年頑張れば大丈夫、とか、経験談をされる場合も多いですが、何年たってもなれない苦手な仕事というものはあります。そこを無理強いせず、適材適所を心がけたいものです。

    朝焼けに染まる福岡タワー@百道