むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 在宅酸素について

    熊本は夏と冬しかないと言われていますが、今年は案外快適な秋が長いですね。朝晩は冷えますが日中は暖かく気持ちいい日々が続きます。そういえば、九品寺の元熊本整形があったところに春夏秋冬ならぬ春夏冬というマージャン屋さんがありました。なぜ「秋」がないんだろうと思っていたのですが、きっと「飽きない」の意味だと思います。違っていたらすいません。

    昨日は睡眠時無呼吸の検査の話を書きましたが、呼吸器系の話題つながりで、今日は在宅酸素について書いてみたいと思います。在宅酸素は、慢性肺疾患やガン末期、あるいは慢性心不全などの病気で通常の空気での呼吸では酸素飽和度が上がらず苦しくなる場合、ご家庭に酸素濃縮器を設置することで酸素を使うことができるものです。通常、リビングや寝室に酸素濃縮器をおいて、酸素マスクやカヌラ(チューブを鼻に当てるもの)を使います。患者さんによっては長いチューブを取り付けて家の中(トイレやお風呂など)どこでも移動できるようにしている場合もあります。また、外出時には酸素濃縮器の代わりに酸素ボンベを転がして持ち運ぶのが一般的ですが、最近はバッテリー駆動の小さな酸素濃縮器を持ち運べるようになりました。技術の進歩のおかげです。

    在宅酸素を設置するには病状に一定の条件がありますが、条件を満たせば保険が効きます。濃縮機を購入するわけではなく、リースみたいなものです。当院で使用条件などを処方しますので、リーズ代は月々当院受診時にまとめてお支払いいただき、当院から取りまとめて酸素業者に振り込む形となっています。