むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 咳を止める治療について

    若い頃写真部だったという患者さんから、毎朝まずこのブロクを見るのを日課にしています、と言われました。恐縮です。写真は好きできれいな花を見たら写真を撮らずにおれないのですが、何しろ毎日アップする数の写真を取る暇がない。そこで、本当に駄作だと思っても、それしか今日の写真はないという場合もあります。本当は構図を考え、露出などの光の加減も考えて撮るといいのですが、なかなかその時間がないので、ポケットに入っているiPhoneでぱぱっととっています。そこで、納得いくものではなくても季節感が感じられればまあいいかと思ってあげているのが現状です。それでも、楽しみに見ていただいているのはうれしいです。やりがいがあります。

    さて、コロナ後遺症で来院される方が毎日たくさんおられますが、多いのは倦怠感、微熱、咳です。倦怠感に人参養栄湯を出される施設が多いように感じますが、最近の私の治療経験からは、補中益気湯のほうが有効率が高いようです。微熱には小柴胡湯を使います。飲んでいると微熱が取れてくる場合が多いです。しかし、患者さんのなかには発熱ノイローゼみたいな人もいて、36.8Cでも熱があると言いはる人がいます。平熱はもっと低いのだと言われますが、医学的にはそれは微熱とは考えません。ただ、平常より高めであれば、代謝がかわったか体温中枢が変化したかが考えられるので、できるだけ期待にそれるよう治療します。魔法のような治療法はありません。漢方で全身の寒熱虚実のバランスを取るだけです。

    咳に関しては、コロナでなくても風邪の後しばらくは咳が出るものです、通常2−3週間は出ても不思議ではありません。しかし、このご時世、職場で咳をしようものなら、帰って休めと言われることでしょう。当たり前の咳ができない!咳は痰を出すために出るので咳止めで無理やり止めると痰が肺に溜まってよくありません。当院では、このような場合極力咳止めは使いません。代わりに、喘息の治療に使う抗炎症剤や抗アレルギー剤などを組み合わせて処方しています。