むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 学研ココファン上水前寺と提携しました

    猛暑です。ニュースでは熱中症に気をつけてエアコンを使いましょうと言いつつ、節電を呼びかけています。体のことを考えればエアコン無しで我慢するのは良くないと思います。設定温度をややあげて扇風機を併用しましょう。そういう私は、朝から職場でエアコンのフィルターをチェックしたところ、ホコリがびっしり付いていたので掃除機できれいにしました。これだけでも電気代がだいぶ違ってきます。しかし、朝っぱらから掃除したせいで1日肌が痒かったです。老人ホームに往診に行くと、もちろん快適な温度になっていますが、お年寄りは驚くほど寒がりで冬の羽毛布団をしっかり着て寝ている人もいます。しかし、自覚症状は冷えていても、うっかりすると熱中症になるので注意が必要です。高齢者が熱中症になりやすいのは体水分量が少ないためです。ラジェタの水が減った車はすぐオーバーヒートするのと同じです。夏は厚着しすぎないこと、こまめに水分を取ることが大切です。

    この度、水前寺競技場近くに高齢者住宅「学研ココファン上水前寺」がオープンしました。当院はいくつものココファンと提携しています。当院前のココファン小峯、錦ヶ丘公園横のココファン尾ノ上、西原のココファンにしばる、上江津湖湧水池近くのココファン神水などです。そしてこの度、ココファン上水前寺とも提携しました。今日から訪問を開始しましたが、新築で防音が効いた建物で快適でした。ココファンのデイケアは学研が開発した脳トレ、習字、英語の授業など小中学生向けにノウハウを積み重ねた企業ならではのもので、他にはない充実した独自プログラムです。

    当院がこのココファンと提携して何をしているかというと、入居者さんの訪問診療や往診です。訪問診療を契約すると、体調に関わらず定期的に診察に伺い、定期薬を処方します。毎回タクシーで受診するのも大変だし、子供さんなどが仕事を休んで病院につれてこられなくていいので、便利です。薬局とも契約すると薬の配達から服薬管理まで薬剤師さんに頼むことができるのでさらに安心です。

     

    これはジギタリスという花です。心不全の治療薬ジギタリスはこの植物の葉から抽出されました。薬と毒は裏表、ジギトキシン(ジギタリス毒)という薬品名もあります。今でもジギタリスは心不全治療に使います。30年以上前、済生会が段山にあった頃、私は学生実習で済生会の循環器内科に通っていました。あるとき、ジギタリスの急速飽和(一気に点滴で血中濃度を上げる治療:危険なので匙加減が職人技)をするから見学するか、と言われて興味津々夜遅くまで泊まり込みで見学したのを思い出します。今はそんな治療はほとんどやっていません。