むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 高中性脂肪について

    健診で中性脂肪が高いと指摘されることは多いと思います。ちょっと食べすぎるとすぐに上がってしまいます。中性脂肪は脂肪と言う言葉ですが、油だけでなく甘いもの(炭水化物)を食べすぎても上がってしまいます。また、食べたカロリーを運動して消費すればいいのですが、食べてすぐ寝る、みたいな生活をしていると、食べたカロリーが余剰となり中性脂肪に変換されます。採血の日は朝ごはんを食べないのが基本となっています。これは、血糖が変動するので、正確に測れないため朝食抜きで来ていただくのですが、中性脂肪も食べたらすぐ上がります。健診の再検査でも朝ごはんは抜いて来院してください。

    中性脂肪は150までが正常範囲ですが、ちょっと食べ過ぎたりすると200くらいまでは軽く上がります。ビッグマックを1個食べてすぐ採血すると、人によっては1000くらいまで上がることが知られています。採血して遠心分離機にかけると血液は白濁してドロドロ状態です。上がった中性脂肪は肝臓などに取り込まれて処理されるわけですが、人によってはそのスピードが遅くいつまでも高値となります。私達が薬を処方するかどうかはだいたい500あたりが目安になると思います。

    最近私が見た最高値は4000を超えるものでした。驚きです。これは食事のせいではありえません。遺伝子レベルの異常(体質)と考えます。食べ物を気をつけたぐらいでは太刀打ちできません。分子栄養学的に考えて、ビタミンB1(チアミン), B2(リボフラビン)、B3(ナイアシン)、L-カルニチンなどを目一杯入れると多少でも改善するのではないかと思い、飲んで頂くことにしました。この次に効果判定の採血をします。楽しみです。

    雨上がり2