むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • マイナカードが保険証になる日は本当に来るのか

    新聞によると、これまでの保険証を廃止してマイナンバーカードに統一するという方針が決まったそうです。今現在、保険証の代わりになるといわれてだいぶ経ちますが実際に使われているところを見たことがありません。当院にもまだ読み取り機はありません。先だっての診療報酬改定でマイナンバーカードを保険証代わりに提出すると、病院での支払いが高くなるということが報じられていました。そのとおりです。しかも、もしわたしたちクリニックが読み取り機を導入したら、得体のしれない国が指定したメンテナンス会社に読み取り機の保守料を毎月払わないといけないのです。あんなパソコン端末に毎月お金を取るなんて、国と業者が癒着しているとしか考えられません。マイナンバーカードの取得も煩雑すぎます。クレジット機能まで紐付けしようとしたりしてややこしいので、もっとシンプルにしたほうがいいと思います。

    私がアメリカにいた20年近く前には、あちらでは普通に社会保険番号(SSN)というのがありました。住民登録したらすぐもらえて、職場や車の免許を取るときなどあらゆるときに聞かれるので、自然と番号を暗記してそらで言えるくらいでした。税金や年金がすべてその番号で管理されていたので、便利だと思っていました。今の日本のマイナンバーカードみたいに個人情報がどうこう言ってピリピリした神経質な扱いではなく、誰もが普通に自分の名前を言うようにSSNを伝えていたのが思い出されます。日本もそのくらい簡単に扱えるようになれば普及することでしょう。

    銀行でネットバンキングをするのに地銀とかゆうちょとかは3重4重にセキュリティーが掛かっていて、自分でもパスワードがわからなくなって永遠に使えない代物になっています。一方、ネット銀行などは携帯の顔認証や指紋認証を使って個人を特定するのでパスワードを入力しなくても取引できます。時代はそっちなのに、国がしようとするとどうしても複雑な個人情報保護のシステムが採用されて使い物にならないものが出来上がります。