むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 葛根湯の飲み方

    当院は12月30日から1月3日までお休みとなります。よろしくおねがいします。

    今日はいつものように昼休み時間に訪問診療をしました。道に出てみるととにかく車が多くて、どちらに行っても渋滞していました。年末の渋滞は恒例の風物詩ですが、コロナが落ち着いているからこそこれだけの人出があると考えると、平和で幸せなことです。運転している人たちは、渋滞の中イライラしているように見受けられましたが、イライラしてもどうしようもないことは諦めるしかありません。ラジオを聞くなり同乗者と楽しく話したり、渋滞の時間も有意義に過ごす工夫が必要です。なにか飲んだり食べたりするとイライラは収まります。副交感神経が刺激されるからです。車の中で飲み物は飲めますが、渋滞の中飲みすぎてトイレに行きたくなったら大変なので、ガムを食べることをおすすめします。ガムを食べるとリラックス効果があります。ロッテの野球選手は試合中にガムを噛む事を義務付けられていると聞いたことがあります。緊張がほぐれて、パフォーマンスが上がるという理屈からです。

    先日まで胃腸炎が多かったのですが、この寒さで風邪の患者さんが増えてきました。喉が痛いとか鼻水が出るという至って普通の風邪です。今年もインフルエンザは流行っていないので、当院では検査もしていません。先日、ビタミンDはうつの予防になるとかきましたが、風邪の予防にもなります。風邪といえばビタミンCというイメージですが、ぜひビタミンDを忘れずにとっていただきたいと思います。とはいえ、食事から取るだけでは不十分とおもいます。サプリを活用しましょう。

    もし、喉が痛いとか熱が出たときのために葛根湯ぐらいは常備しておきたいものですが、葛根湯は通常の飲み方(一日3回、1回一包)ではだめです。寒気が取れるまで何度でも飲みます。私の場合、1回に2−3包は飲みます。通常量の2−3倍です。そして、3日以上は飲みません。短期集中療法です。実際は皆さんにもそういう飲み方をしてほしいのですが、薬の添付文書に書いてある用量用法を守らないと厚労省から怒られるので、処方箋には差し障りのない飲み方しかかけません。自己責任で願いします。また、葛根湯は体を温める処方なので、水で飲むよりお湯に溶かして飲むか、お湯で飲むことをおすすめします。