むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ものを買うことの難しさ

    先週末久しぶりにランニングシューズを買いました。ランニングシューズとは言え、走るのが目的ではなく通勤用の靴です。以前フルマラソンを頑張っていた時には年に何足も靴を買い換えていましたが、最近は走るといっても犬の散歩で小走りする程度なのであまり靴は痛みません。そういうわけで 久しぶりに 靴を買い替えました。以前から思うのですが自分にあった 靴を買うのは本当に難しいです。色やデザインばかり気にしていては良い靴は買えません。靴のサイズはもちろん、横幅や 靴の重さ、通気性、紐の結び目の高さなどいろいろなチェックポイントがあります。これらが自分の好みどおりになっているかをチェックしないと買ってすぐに後悔することになります。私の場合 ニューバランスやミズノ、アシックスといったメーカーのシューズは履き慣れているので大体どういった サイズでどういった規格のものを買えば自分にぴったりくるか分かりますが、普段買ったことがあまりないアディダスやナイキなどは 例え試着してみて良さそうでも、買って帰って履いてみるとあまり自分の足にフィットしないことが多く、最近ではそういったメーカーのシューズはほとんど買うことがありません。

    似たような事はいろんな物を買う時にあると思います。例えば車を買うとき自分の生活に合った車を買えばいいのですが、かっこ良さとか、世間体とか 、評判とかそういったことばかりを気にして買ってしまうと自分の生活にはうまくフィットせずに後悔することになります。 こういった場合我慢してそういった車に乗り続けるかどうかというのは非常に大きな問題です。最近思うのですが、こういう場合は あまり我慢せずに早く手放して買い替えた方がいいのではないかと思います。私たちの人生は長いようでそう長くはありません。一度買ったからといってその品物に執着して好きでもないのに長く使うというのは、人生の大切な時間を無駄にしているような気がするのです。

    車ぐらいなら買い換えることもできるかもしれませんが家やマンションなどは一度買ったらなかなか買い替えるのが難しいと思います。しかし、住んでみると 不便な場所にあったり、間取りが悪かったとか色々な問題が出てくることがあります。そういった際に果たして我慢してその家に住み続けるのか、それともまた新しいところを探して引っ越すのか 重要な問題だと思います。昔の日本人は農耕民族ですから、土地や田畑と家は先祖代々引き継ぐものであり簡単に手放して引っ越したりはしなかったと思うのですが、最近では そうでもありません。従って、住む場所というのは 無理に我慢するものでもなく自分の望み通りに うつってもいいと思うのです。