むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 果糖に注意

    冬は果物が美味しい季節です。ぶどう、柿、みかん、リンゴ、いちごなど次々と出てきます。果物はビタミンCも多く含まれるため身体に良いと言いますが、私は警戒してあまり食べないようにしています。なぜなら、昨今市場に出回る果物の糖度はとても高いからです。ブドウはブドウ糖そのものが甘く食べたらすぐ血糖が上がります。しかし、ブドウに限らず甘い果物は血糖が上がります。多くの果物には果糖という甘味成分が含まれます。果糖は体内で中性脂肪に変わります。心疾患や認知症などあらゆる方面で悪さをします。甘くない(酸っぱい)昔ながらの果物は健康にいいでしょうが、最近は農家が競って糖度の高い果物を作っていますので、注意が必要です。

    炭酸飲料のラベルを見ると、果糖ブドウ糖液糖と書いてあると思います。これは、トウモロコシでんぷんを酵素で分解して作った甘味料です。非常に甘いのですが、砂糖などより安く大量生産できるため、飲料水の味付けに使ってあります。この果糖ブドウ糖液糖も体内で中性脂肪となります。スポーツドリンクにもたくさん入っているので、飲み過ぎはいけません。なんとなくスポーツドリンクは脱水に効くし、たくさん飲んでも身体に良いと思っている人が多いと思いますが、私は滅多に飲みません。

    私が家庭で常用しているのは炭酸水です。そのままで好きなのですが、最近患者さんから家庭で採れたシークワーサーとかレモンやかぼすを頂いたので、そういった柑橘類をしぼって炭酸に入れます。とても美味しいです。特にまだ青いシークワーサーを絞ったものにはノビレチンという認知症予防成分がふんだんに含まれるためおすすめです。