むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ハロウィン

    この週末はハロウィンですね。日本ではあまりなじみのないアメリカのお祭りですが、コスプレ好きには楽しいイベントです。アメリカでも変な仮装をしてパーティーをする習慣があります。私も、留学時代は子供が保育園で仮装パーティーがあったので、かわいく仮装した子どもたちの思い出があります。ただ、もっぱら妻に任せていたので、衣装選びなどは大変だったと思います。仮装する意味はよくわかりませんが、ハロウィンには日本でのお盆のように先祖の霊が帰ってきたりする意味合いがあるのだと思います。また、季節柄、秋の収穫を祝うお祭りも同時にやっていました。かぼちゃやとうもろこしなど茶色の収穫物がイメージカラーです。

    先日訪問診療した老人ホームではスタッフ皆さんがセーラー服や子供の体操服などいろんな仮装をしていました。入居中のお年寄りたちは、ハロウィンがなにかもあまりイメージわかない状態ですが、なんだかねーと言いながらも口元は緩んで自然と微笑みがこぼれます。食堂では楽しそうにカードゲームなどをしてお祭り状態のデイサービスとなっており、とてもにぎやかでした。いつもこんなに楽しいデイサービスならいいな、と思いました。やはり、仮装することでいつもと違う自分になれるし、少し変な格好なので、見ている人は自然と笑い雰囲気が明るくなります。お年寄りにも楽しんでもらっていいお祭りだと思います。

    同じ理屈ですが、例えば、夫婦で夫がニコリともせず不機嫌そう。それを見た奥さんも不機嫌に振る舞う。奥さんは夫の機嫌悪いことを不満で相手を治そうとするが治らない。これは、相手を治そうとすることが間違いで自分が明るくしないと相手をニコリとさせることは難しいのです。夫婦は鏡。鏡に写ったあちらの顔を治そうとしても無理ですが、自分が微笑むと鏡の向こうもほほえみます。職場での同僚や親子関係でも同じ、相手を変えようとせず、自分がニコニコ機嫌良く過ごすこと。その微笑みが鏡のように相手の表情も明るくしてくれるはずです。