むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 脱炭素ビジネスの行方

    今日の日経新聞を読んでいたら、小さい記事でさり気なくとても重要なことが書いてありました。各自治体で管理している住民基本台帳のデータをクラウドで一括管理するため、業者の選定をしたというニュース。それは、まえから言われていたことだし、さっさと実行しろよと思うのですが、決定した会社はなんとGoogleとAmazonの2社と書いてあります。日本の最も根幹となる個人情報をアメリカ企業しかも2社に譲り渡していいのでしょうか。本来なら今度の衆議院選挙の論点として大騒ぎしていいネタですが、今の所誰も騒いでいません。しかたないので私が問題提起しておきます。私個人もGoogleDriveというクラウドに殆どのデータを入れており、どのパソコンからもアクセスできて便利なのは百も承知です。アマゾンのクラウドも使います。しかし、国が使うとなると別です。NECや富士通やNTTデータは何をしているのかと思います。まあ、Yahooに決まらなかっただけよしとしますか。

    このところSDGsについてに話題を聞かない日はありません。世界をあげてこのテーマに邁進しています。私もこれまで、何度かこのテーマで胡散臭いのではないかとかかきましたが、好き嫌いは関係なく世界はこれをテーマにビジネスを展開すると決めたわけですから、流れに乗れば安泰、乗らないと大変なことになります。SDGsは持続可能な開発目標(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html)と言われますが、なかでも大切なのは5G規格の通信技術と脱炭素化ビジネスです。脱炭素化=CO2削減のことです。たとえば自動車産業は今後本気で電気自動車を実用化しないと波に乗れません。しかし、BMWの試算によると、単に車を電気化してもバッテリーの生産や充電用の電気の発電に結局多くのCO2を排出するためまったくCO2削減にならないそうです。そこで、BMWは車全体の素材や部品の見直しから、CO2削減をしようとしているそうです。

    こう考えると、目先の良さそうなことにただ飛びつくのではなく、真面目にトータルで計算して取り組む姿勢が評価されます。太陽光発電もいいですが、山林を切り開いて太陽光パネルを並べている会社がありますが、これではCO2を減らせません。やはり、自然破壊することなく真面目に取り組まないとボロが出ます。駐車場の屋根とかビルの屋上とかを使うべきでしょう。これから就活をする大学生はSDGsに真面目に取り組んでいる会社に入るのがいいと思います。世界中の年金などはSDGs基準をクリアしていないと投資してくれなくなるからです。