むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 鉄製のスキレットのすすめ

    月曜日は診療が終わってから漢方の講演をしました。WEB講演会なので診察室のパソコンに向かって話をしました。聴衆の反応が見えないので、全く緊張することはないのですが、どのくらい自分の声が届いているのかわからないのが話しにくいです。それでも、与えられた時間ぴったりに終えることができて、いい感じに話ができました。講演のテーマは「腹部膨満の漢方治療」です。よくお腹が張って仕方ないと言う訴えで来院されます。それをいかに漢方で治療しているか、という話をしました。

    話は変わりますが、鉄不足の女性がたくさんいます。検診で貧血を指摘されればわかるのですが、貧血でない鉄欠乏の方もたくさんおられます。血清鉄、フェリチンという検査項目で診断できます。このような鉄欠乏は、体内でのミトコンドリアの働きが落ちて倦怠感が出たり、スタミナがなかったりします。また、精神的にも不安定となり、不安や緊張、うつなどの不調をきたします。鉄をしっかり取れば改善するのですが、毎日レバーや大量のほうれん草など食べられませんから、サプリに頼るしかありません。病院で処方する鉄剤もいいのですが、結構な割合で、副作用(胃の不調)で飲めないと言われます。そういうときはサプリのヘム鉄を勧めています。ビタミンCを一緒に取ることも大切です。

    また、日常、食事で鉄をしっかり取るにはフライパンを鉄製にすることを勧めています。簡単なのはスキレットというアウトドアで使う小さな鉄のフライパンがあります。ホームセンターで500円くらいです。私は蓋付きのものを重宝しています。先日、ホームセンターに行ったら、鉄製でない物が売ってありました。見かけはスキレットなのですが、アルミ製でテフロン加工がしてある、これはだめです。軽いのでニセモノはすぐわかります。本物(鉄の鋳物)は重いですが、火力が抜群です。アルミより熱くなるので料理も美味しくなり、鉄分が料理に溶け込むのでいいことずくめです。きちんと手入れすれば焦げ付きはさほど問題ありません。

    草なしくん ビフォーアフターです スッキリしました