むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • シークワーサーは認知症予防にいいらしい

    秋分の日を過ぎて昼より夜のほうが長くなってきました。仕事帰りはすっかり暗くなっています。日中はまだ暑いですが、日が暮れたあとは涼しく、過ごしやすいですね。田んぼもだいぶ黄金色に色づき始めました。この季節になると、アレルギー性鼻炎や喘息が増えてきます。秋のアレルギーシーズンです。アレルギー性鼻炎は早めの内服を、喘息は吸入を忘れないようにしましょう。秋は果物の季節です。最近の果物はすごく甘くて美味しいですが、あの高糖度は体に毒です。果糖やブドウ糖は糖尿病の大敵です。果物はビタミンCも多くて健康に良いといいますが、糖分をとりすぎれば意味はありません。私は、自分では青いみかん以外は買わないようにしています。酸っぱいみかんは体にいいと思います。

    同じように、沖縄の方でとれるシークワーサーという柑橘がありますが、あれも青いときにつんで皮ごと搾ったシークワーサージュースが健康に良いとされています。特に、青いシークワーサーにはノビレチンと呼ばれる成分が多く含まれており、認知症の予防効果があると言われています。私はKALDIに売ってあるシークワーサージュースを毎日炭酸で薄めて飲んでいます。少し高いですが、1本(700円くらい)で1ヶ月は持つので健康を考えると悪くないと思います。

    漢方薬で抑肝散加陳皮半夏という処方がありますが、認知症で気性が荒くなったお年寄りにもよく使います。この処方名に陳皮とありますが、これはみかんの皮を干したものです。みかんもシークワーサーと同じようにノビレチンを含みますが、小太郎漢方が出している製剤はN陳皮といい、ノビレチンを大量に含んだ特殊な陳皮だそうです。他メーカーにない素晴らしい特長だと思います。